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Kindle DXのE-Inkが壊れた
<Fig.1 : E-Inkが破損したKindle DX>
このところKindle DXばかり使っていた。Kindle DXはお気に入りの電子ブックリーダーだ。レギュラーサイズのKindleが600×800ピクセル、6インチのE-Inkパネルに対して、Kindle DXは824×1200ピクセル、9.7インチのE-Inkパネルサイズである。現行のKindleは日本語フォントを搭載しているが、俺が持っているレギュラーサイズのKindleはKindle 2であり日本語フォントがない。またKindle DXも同様で日本語フォントはない。そこでこれらのKindleでは文庫本をスキャンしてPDFにして読んでいるのだが、レギュラーサイズのKindle、E-Inkが6インチでは文庫本を読むのに文字が小さすぎて少し辛いところがある。しかしKindle DXの9.7インチサイズE-Inkディスプレイでは、文字が大きくとても読みやすい。
サイズが大きいためKindle DXの重量はレギュラーサイズKindleより重い。レギュラーサイズKindle 2が、公称289g、実測290gだったのに対して、Kindle DXは公称536g、実測545gだった。545gという重量は、通勤カバンに入れて日々持ち歩くことについて実質的に満足できる重量ではあるが、やはり289gのKindle 2を持つと、その差を感じてしまう。
とはいえ、画面サイズの大きさが良いので毎日通勤カバンに入れて持ち歩いていたのだが、ある日、通勤電車に乗るときにカバンからKindle DXを取り出すと、このようになってしまっていた。
<Fig.2 : Kindle DXの壊れたE-Ink>
E-Inkの上部半分ほど、右側よりに広範囲で表示できなくなっている。よく見るとパネル左上あたりにひびらしきものがスポットを形成している。
<Fig.3 : 壊れたE-Inkにはひび割れのスポットが形成されている>
まったく意識していないのだが、このディスプレイの状況から考えて、カバンの中にあった何か硬いもの、それは音楽プレイヤーか携帯電話かわからないが、それらデバイスの角かどこから圧迫して壊れたように思われる。
E-Inkのパネルは硬いように見えるが、意外に脆いものらしい。Kindle DXはウレタンのケースに入れていたのだが、そのような柔らかいケースではだめだったようだ。少し前にはレギュラーサイズのKindle 2のE-Inkが壊れたが、あれはまったく物理的な影響はなかった。このKindle DXの破損とKindle 2の破損は別の原因だと思われるが、それにしても堅牢性には欠けているように感じる。AmazonのKindleページには、浜辺でKindleを持っている写真や子どもがベッドで読んでいる写真、スーツの内ポケットにそのままKindleを入れている写真などがあり、カジュアルな利用シーンを想像させているが、このようなラフな使い方はお勧めできないようだ。
Kindle 2とKindle DXのキー配列についての考察 – 数字キーとページめくりの操作性
Kindle 2とKindle DXの違いは、もちろん画面の大きさにあるのだが、キー配列の違い、特に数字キーの配列によってページめくりの操作性に違いがある。
<Fig.1 : Kindle DXのキーボード>
これがKindle DXのキーボードである。Kindle DXはレギュラーサイズのKindleより大きいが、キーボードはコンパクトにまとめられている。キーそのものも横長の小さな形になっているが、これがなんとも押しにくい。日本人の細い指でも押しにくいのだから、欧米人の手ではもっと押しにくいのではないかと思う。
だがページめくりの操作性に関しては、キーが小さいことが問題ではない。
<Fig.2 : Kindle DXの数字キー>
Kindle DXの数字キーは独立ではない。ところでKindleのキーボードは何のためにあるかというと、ひとつは電子書籍中のテキスト検索をするためにある。キーワードをアルファベットキーで入力して検索するのだ。もうひとつはページをめくるのに使う。このとき数字キーを押すことになる。
日本語の本を読むなら英語でテキスト検索をするケースは少ない。またPDFを読んでいるなら、テキスト情報が入っていなければそもそも検索することができない。そこで日本人がKindleで本を読むとき、キーボードを使うシーンとはほとんどがページめくりに使うことになる。
<Fig.3 : Kindle DXでページ番号を入力する>
スレートPCやタブレットPC、あるいは他の電子ブック端末では、画面のタッチアクションによってページめくりをするものが多いだろう。右から左に、あるいは左から右に指を画面でこするのだ。Kindleも最新型のKindle TouchやKindle Fireならタッチアクションに対応しているはずだが、Kindle 2やKindle DXはタッチパネルではないので数字キーの入力でページをめくることになる。しかしタッチアクションに対応したものであっても、数ページめくるくらいならタッチアクションでいいだろうが、100ページ、200ページと多くのページをめくるには、やはり数字入力になるだろう。その意味でどんなデバイスであっても数字入力の操作性は大切だと思われる。
Kindle DXの数字キーは独立していない。したがって数字を入力するにはいちいち「ALT」キーを押さなければならない。たとえば125ページを表示させたいなら、
ALT
Q1
ALT
W2
ALT
T5
の6つのキーを押さなければならない。これが実に面倒だ。特にそもそもKindle DXで読書をする場面として、通勤電車の中で吊革につかまって片手でKindle DXを持っている、というシーンが多いので、このキーボード操作はとても不満である。やりにくい。
<Fig.4 : Kindle 2のキーボード>
一方Kindle 2は筐体はKindle DXに比べてずいぶん小さいが、キーボードには十分な広さを与えられている。キーは小さいが円形で中央が少し盛り上がっており、なかなか押しやすい。
<Fig.5 : Kindle 2の独立した数字キー>
そしてKindle 2のキーボードは数字キーが独立している。したがってページ125を入力するには、
1
2
5
と数字キーを押すだけでいい。
<Fig.6 : Kindle 2でページめくりをする>
実際にKindle 2で125ページに移動したいときには、メニューを開くところからこういうキー操作になる。
MENU
Go to…で5-way controllerを押す
1
2
5
5-way controllerを下に傾ける
pageで5-way controllerを押す
つまり7プッシュで目的の125ページに切り替えることができる。これに比べKindle DXでは
MENU
5-way controllerを下に傾ける
Go to…で5-way controllerを押す
ALT
Q1
ALT
W2
ALT
T5
5-way controllerを右に傾ける
5-way controllerを押す
と11プッシュの操作が必要だ。
<Fig.7 : Kindle 2でページ切り替えをするpageボタン>
電子ブックが普通の本と違うところは、ぱらぱらとページをめくる操作性がないところにある。これを補うのが数字入力によるページめくり機能であるから、ぜひ少しでもよい操作性にしてほしい。現行のKindleはキーボードのないものが主流になりつつあるので、Kindle 3やKindle 4のページめくり機能がどうなっているか、とても興味があるところだ。
ScanSnap ManagerのPDFテキスト認識機能で検索可能なPDFにし、テキストデータを生成する
Kindleは初期バージョンと第二世代のいわゆるKindle 2は英語以外のフォントが入っていないので、日本語のテキストファイルを読むことはできない。またファイル名も日本語では読めず、ファイルの一覧表示では日本語の文字は全て四角形、いわゆる「豆腐で表示される」というものになる。第三世代のKindle 3からは日本語を含め他国後フォントが入っているので日本語テキスト文書が読めファイル一覧も日本語で表示されるはずだが、俺はまだ実際に確認していない。Kindleも廉価版のKindle 4、従来のようなキーボード付きのKindle Kyeboard、カラー多機能型のKindle Fireとラインナップが充実しているので、日本語フォントの実際を試したいこともあり、新しいものが欲しくなる。
ところでKindleは日本語フォントの入っていない初期型、Kindle 2、そしてKindle DXでも、PDFファイルにすれば日本語の本も読むことができる。PDFはいわば文字が画像のように扱われているので、表示する機器の言語対応がどうであれ、ちゃんと表示することができるのだ。ある意味で書籍を電子化して読むためには、本をそのまま見ているかんじになるので、現時点ではPDFが最もよいと言えるのかもしれない。そして今後はXPSの普及に期待するのはもちろんだ。
しかし文庫本をPDF化したとき、ページ全体のサイズがKindle 2では少し面積が小さすぎる。したがって文庫本をPDF化してKindle 2で見ると、本来の文庫本の文字よりもさらに若干小さくなってしまうのだ。最近の文庫本は昔に比べてフォントを少し大きめにとっており、ある程度の解像度できちんとスキャンすれば、多少フォントが縮小されても読むのに支障があるほどではない。ちなみに俺はScanSnapで文庫本をスキャンするとき、300dpiの白黒二階調でPDF化している。いまのところこれがベストプラクティスだ。
しかし少し暗いところで本を読みたいときなど、Kindle 2では文字の大きさに不満がある。そこで最近はもっぱら大判のKindle DXを使うことが多い。Kindle 2のディスプレイサイズが6インチで600×800ピクセルであるのに対して、Kindle DXのディスプレイは9.7インチで824×1200ピクセルである。文庫本のPDFを9.7インチに表示すると、実に読みやすい。
しかしKindle DXにも不満はある。重いのだ。重い、といってもKindle DXは545gしかないのだが、Kindle 2は290gであり、やはりこの差は大きい。290gのKindle 2は片手で長く持っていても疲れを感じることがないが、Kindle DXを片手でずっと持っているとやぱり腕が疲れてくる。
そこで、やはり、文庫本をスキャンした後、文字を日本語テキスト化し、日本語フォントの入ったKindleで読むことを試したくなった。テキストにして機器が持っているフォントで表示させるようにすれば、文字の大きさを変えて読むことができるはずだからだ。
イメージスキャナで画像として取り込まれたものをテキスト化するには、いわゆるOCRという機能を持ったソフトウエアが必要である。OCRのソフトウエアはもうここ10年近く使ったことがないのだが、ScanSnapのイメージ取り込みソフト、ScanSnap Managerの設定を見ると「テキスト認識」という機能がある。これはドキュメントをスキャンしてPDFに保存するときに、文字をテキスト認識してPDFに埋め込み、いわゆる「透明テキスト付き」のPDFを生成できるようになるものだ。これを試してみた。
<Fig.1 : ScanSnap Managerのファイル形式オプション>
ScanSnap Managerのテキスト認識機能は「ファイル形式」オプションで設定する。「ファイル形式」タブを開き「テキスト認識の選択」で「検索可能なPDFにします」をチェックするよいのだが、このとき「テキスト認識には、非常に時間がかかる場合があります。」といったメッセージが表示される。OCR文字認識には時間がかかるのだ。
<Fig.2 : ScanSnap Managerで「検索可能なPDFにします」オプションをチェックする>
テキスト認識オプションで「検索可能なPDFにします」をチェックすると、対象言語の選択と対象ページが先頭ページのみなのか全ページなのかを選択できる。
<Fig.3 : ScanSnap Managerで検索可能なPDFにしますオプションをチェックした>
対象言語は「日本語」、対象ページは「全ページ」でスキャンする。文庫本を裁断し、150ページ分つまり75枚をScanSnapの給紙トレイに装填しスキャンをはじめる。
まずページ全部が読み込まれてスキャンし、画像として取り込まれる。このスキャンには2分6秒かかった。ちなみに「検索可能なPDFにします」オプションをチェックしないでスキャンすると2分5秒であり、画像スキャンにかかる時間はほぼ同じだ。
スキャンが終われば引き続いてテキスト認識が行われる。
<Fig.4 : ScanSnap Managerでテキスト認識を実行している(その1)>
<Fig.5 : ScanSnap Managerでテキスト認識を実行している(その2)>
<Fig.6 : ScanSnap Managerでテキスト認識を実行している(その3)>
このテキスト認識プロセスは結構時間がかかる。150ページの認識にかかった時間は6分8秒だった。単純にPDF化するだけなら2分5秒でよかったので、ほぼ3倍の時間がかかったことになる。
同じ本を「検索可能なPDFにします」オプションをチェックしないでスキャンとチェックしてスキャンの両方をやってみた。「検索可能なPDFにします」オプションをチェックするとOCR認識されたテキストがPDFに埋め込まれるので、ファイルサイズは少し大きくなる。
<Fig.7 : ScanSnap Managerで「検索可能なPDFにします」オプションをチェックする、しないでPDF化したファイル>
一冊の本を150ページずつスキャンした結果、ファイルサイズは次のようになった。
1ページから150ページ
テキスト認識なし 6,728KB
テキスト認識あり 6,903KB
151ページから300ページ
テキスト認識なし 6,587KB
テキスト認識あり 6,757KB
301ページから450ページ
テキスト認識なし 6,517KB
テキスト認識あり 6,687KB
451ページから最後のページ
テキスト認識なし 3,845KB
テキスト認識あり 3,949KB
さてこのテキスト認識はどの程度のものだろうか。テキストファイルにして保存し、もとの本と比べてみる。すると明らかにおかしい部分がすぐにみつかる。たとえばつぎのようなところだ。
<Fig.8 : ScanSnap Managerでテキスト認識をしてテキスト形式で保存した>
メモ帳でフォントを22ポイントにし、読みやすくして表示する。「ぷたじやき」とはなんだろう。意味がとおらないのでPDF化したもとの文庫本をチェックする。すると次のようなものだった。
<Fig.9 : もとの文庫本のPDF画面(1)>
<Fig.10 : もとの文庫本のPDF画面(2)>
テキスト認識された「ぷたじやき」というのは「蓋(ぶた)」と「邪気(じゃき)」のふりがなが認識されたものだった。つまりScanSnap Managerのテキスト認識機能では、本文にふりがながあったとき、それをそのまま文として認識してしまうのだ。
つまり書籍のスキャンにおけるテキスト認識のOCRについては、単に印刷された活字を正確にテキストに変換するというだけでなく、レイアウトも分析して本文だけをテキストにするという処理が必要なのである。
書籍を画像としてPDF化することは簡単だ。しかしテキスト認識のOCR処理は奥が深いことがわかるだろう。ここではScanSnap Managerの付加機能を使ってテキスト認識してみたが、OCR専用のソフトウエアも試してみたくなった。よい方法がみつかったら、またここにレポートする。
もう手放せない。KindleのE-inkは直射日光でも読みやすい。まさに、紙の感覚だ。
子供の頃は推理小説、そしてSFを良く読んだ。本が好きだったし読むのも早かった。いちばんよく本を読んだのは、小学生の高学年から中学生にかけてだったように思う。中学生になってロックを聴くようになってから、興味は小説から音楽に変わっていき、とりわけ社会人になってからは仕事で本を読むことはあっても、趣味の読書、それも小説を読む機会がめっきり減っていた。
しかしKindleを手に入れてから大いに読書欲がそそられ、サスペンスや推理小説などを読み漁っている。ところでKindleは第二世代のいわゆるKindle 2と大判のKindle DXを持っているが、最近のお気に入りはKindle DXである。なんといっても大きい画面が目に優しく読みやすい。まだまだ普段は意識しないのだが、はっきりと視力は落ちている。いわゆる老眼である。
手元の小さい文字が読みにくいことと、ある程度の大きさの文字であっても、暗くなると途端に読みづらくなる。レギュラーサイズのKindleに文庫本をスキャンしたPDFを入れると、もとの文庫本よりもややサイズが小さくなってしまうところが難点だ。しかしKindle DXなら文庫本の文字も大きくクリアに読むことができる。
しかもKindleのE-inkの特徴は、バックライトによる液晶表示とは異なり、ほとんど紙の感覚にちかいことだ。まさに「E-ink」という名前はぴったりである。
<Fig.1 : Kindle DXを屋外に持ち出して読書をする>
これがKindle DXで文庫本をスキャンしたものを読んでいるところだ。もともとの文庫本よりもずいぶん文字が大きく見え、とても読みやすい。
<Fig.2 : 直射日光に当たっても紙と同じ感覚で読みやすいKindle DX>
Kindle DXを屋外に持ち出し、くっきりと半分直射日光に当たった状態だ。KindleのE-inkが直射日光の下でも紙と同じ感覚で読めることがわかるだろう。
<Fig.3 : 文庫本の文字が大きくくっきりと読めるKindle DX>
Kindle DXの画面を接写でデジカメに撮ってみた。普通の文庫本をScan SnapでPDF化したもので、何も手を加えていない。スキャンの解像度は300dpiの「スーパーファイン」で白黒二階調だ。
第4世代Kindleはなんと広告付き$79 – しかし日本からは買えず米国内のみの販売
2011年9月28日に販売開始となった、いわゆる第4世代のKindleは、なんと広告付きWi-Fiモデルが$79という驚くべき価格で販売されることとなった。この第4世代Kindleの基本スペックはほぼ第3世代のものと近い。ディスプレイは6インチ(600×800ピクセル)、16階調グレースケールで第3世代のKindleと同じ、キーボードを除いてコンパクトに仕上げ、全体のサイズは第3世代のKindleが190×123×8.5mmであったのに対して166×114×8.7mmと小さく、重さも第3世代のKindleの241gに対して170gと3割近く軽量化された。これは嬉しい。
$79という価格は広告収入を加味したディスカウント価格だと思われるが、実はこれは米国内のみの販売で、米Amazonから直接には日本では買うことができない。
念のために書いておくが、これは現時点の状況なので、いつか近いうちに米国外からも買えるようになっているかもしれないが、その点は各自その時点で判断をしてもらいたい。
<Fig.1 米Amazonサイトのトップページ>
<Fig.2 米Amazonサイトの広告付き第4世代Kindle>
上記ページの右「Add to Cart」をクリックすると、カートにKindleが追加されて次のページに遷移する。
<Fig.3 米Amazonサイトで広告付き$79.00の第4世代Kindleをカートに追加した>
この時点では購入者が誰だかわからないので、とりあえずカートに追加されるのだが、画面の「Proceed to checkout」ボタンをクリックすると、次のプロセスでユーザーアカウントのサイインを求められる。
<Fig.4 米Amazonサイトで広告付き$79.00の第4世代Kindleを購入するためにサインインを要求される>
<Fig.5 米Amazonサイトにサインインし、送付先住所を確認する>
このページで登録されている住所が表示される。これでよければ「Ship to this address」をクリックし、別の住所宛に送付したいなら下のテキストボックスに住所を入力する。上のFig.5ではグレーに塗った部分に日本の住所が書かれている。
<Fig.6 米Amazonサイトで広告付き$79.00の第4世代Kindleを購入しようとするが米国外へは送付できない>
上のページのように「このKindleは米国外へは郵送できない。そして、日本から買いたい場合はここをクリックしろ、というリンクがあるのでクリックする。
<Fig.7 米Amazonサイトで日本から第4世代Kindleを購入できるページに遷移した>
というように、日本から第4世代のKindleを買うには、広告付きの$79ではなく、広告なしの$109のものを買うことになる。こちらは日本へも郵送してくれそうだ。
Kindle 2の故障で米amazonにコンタクトをとりカスタマサポートに下手な英語で状況を説明し、新しいKindle 2と交換してもらった顛末記
先日このblogに書いたKindle 2の故障だが、これを機会に新しいKindle 3 Wifiモデルを買ってしまおうか、という欲望がふつふつ芽生えつつ、Twitterでつぶやいたところが似たような症状で米amazonのカスタマサポートに連絡し、対応してもらったとのツイートをもらい、これも面白い経験だと米amazonにコンタクトをとってみた。
Kindleのサポートは、米amazonサイトで受け付けている。
まずKindle Supportのページをみつける。サイト内のどこにあるかわかりにくいので、Searchで「Kindle Support」でサーチすると早い。Kindle Supportのページがみつかれば、右側のペインに「Contact Us」のボタンがあるのでクリックする。このとき、まだサインインしていなければサイインのフォームが表示されるので、Kindleを買ったアカウントでサイインする。すると「Kindle Customer Service」のページが開く。「Select an issue」をクリックし、最も適切な項目として「My Kindle is damaged」を選択した。
<Fig.1 – 米amazonのKindle Customer Serviceページ>
「Select an issue」を選択すると、3つのコンタクト方法が示される。「E-mail」か「Phone」または「Chat」だ。「Phone」が推奨となっているが、日本から米amazonに電話するのもコストがかかると思ったし、英語の苦手な俺はたとえ電話をしても状況が正確に話せないことは間違いない。そこで「E-mail」でKindleの状態を英語で書いて送った。
「E-mail」をクリックすると、Webフォームでメールを送ることができる。Webの翻訳ページを使って英文を書き、このフォームでメールを送信したのは日本時間で7月12日の深夜0時くらいだった。ディスプレイの上部1.3cmほどが壊れて表示できなくなった。落としたり力を加えたりしたのではなく、しばらく本棚にしまっていて、久しぶりに電源を入れたらこうなっていた。なんとかならないか。といったような文だ。
このようなメールサポートの場合、今までの経験ではたいてい数日から1週間ほど経ってようやく返事がくる、と思っていたが、Webフォームからメールを送った次の日、朝起きるとamazonからのメールが届いていた。メールが送信されたのは約4時間後の深夜4時頃だった。
サポートの早さに驚くとともに、メールの内容が実に丁寧であることにも軽い感動を覚えた。「Kindleの調子が悪いようで申し訳ない。もしKindleの交換を望むなら、あなたのKindleの調子を確認したいので電話で話をしたい。いくつかチェックした項目がある。電話はWebフォームでそちらの電話番号を入力してくれると、こちらから電話をかける。なお国によってはこちらからかけることができないこともあるので、そのときは直接こちらに電話をかけて欲しい。」といった内容だった。
それでも俺は不安だったので、もういちどWebフォームからメールを送ってみた。俺は日本人で英語に自信がない。電話なら日本語で話すか、または英語でならメールでのサポートをして欲しいのだが、と。するとまた丁寧なメールが返ってきた「あなたの気持ちはわかる。だがこちらには日本語のできるスタッフがいない。誰が知人や家族で英語のできる人に頼んで手伝ってもらうか、こちらに電話したときに、よくわかるようにゆっくり、はっきりと英語を話すように申し出てくれないか。」といった内容だった。
ううむ。やはり電話するしかないようだ。
7月14日にWebフォームを使って電話サポートを受けることにした。再び「Kindle Customer Service」のページを開き「phone」をクリックする。すると電話番号を入力するフォームが表示される。「Country」の選択で「Japan」を指定する。
<Fig.2 – Kindle Customer ServiceのHave us call you right nowページ>
「Your number」に電話番号を入力し「Call me now」ボタンをクリックする。ちなみに携帯電話の番号ではだめだった。固定電話の番号でなければ有効にならない。
「Call me now」ボタンをクリックすると、すぐに電話がかかってきた。サポート担当者は「Kindleの電源ボタンを15秒スライドさせてリセットしたか」と聞くので、それはやった、と答えると次に「30秒スライドでリセットしたか」と聞いてくる。それはやってないので、その場でやってみる。しかし画面は戻らない。壊れたままだ。「わかった。そのKindleは1年以上経過しているので保証期間をすぎている。だが40ドル払えば新しいKindleを送ることができるが、どうだ。」と言われた。送料などはどうなるのだ、と聞くと、シッピングコストと手数料をあわせて53.98ドルだ、と言われた。壊れたKindleは30日以内に返送してくれ、とのこと。後はクレジットカードの番号と送先の住所を確認して電話サポートを終了した。
次の7月15日、朝6時頃に、Kindleが出荷されたとのメールが届く。
7月17日の夜、自宅にKindle 2が届いた。
<Fig.3 – 自宅に届いたKindle 2>
米amazonに問い合わせのメールを出したのが7月12日、そして交換用の新しいKindle 2が自宅に届いたのが7月17日。この間なんと5日間である。
このサポートの経緯から、米amazonのKindleに対する姿勢がみえる。Kindleが壊れたとき、できるだけ早くユーザーに本を読めるようにするというサービス中心の姿勢だ。現時点でKindleは最新モデルがKindle 3となっており、日本のamazonサイトでは代理店が取り扱っているようだが、この米amazonのサポートは信頼できる。Kindleの購入を考えているなら、ぜひ米amazonからの直接購入をお勧めする。
Kindle 2のE-INKがおかしくなった
通勤電車で愛用していたKindle 2だが、ここしばらくは上級モデルのKindle DXを使っていて、Kindle 2はソフトケースに入れて本棚にしまっていた。それを久しぶりに出してくると、なんと、画面の上部がおかしくなっていた。
<Fig.1 – E-ENKがおかしくなったKindle 2>
E-INKの上部、約1.3cmほどがおかしくなっている。このうち、左上の隅は焼きついてしまっており、スクリーンセーバーの黒枠が出たまま、それ以外は帯状に白くなっており、ここは白いままである。
電源を入れて文字を表示したところは次の写真のようである。これは「青空文庫」から海野十三の「蠅男」をPDF化して表示したところだ。この写真を見ると、焼きついた部分、真っ白で表示されない部分がよくわかるはずだ。
<Fig.2 – E-INKがおかしくなったKindle 2で青空文庫より海野十三の「蠅男」をPDF化して表示したところ>
たいへん残念なことに、微妙にテキストの余白部分だけでなく本文にかけて文字が読めなくなってしまった。おかしくなった部分がせめて余白に収まってくれればよかったのだが。
この現象だが、なぜこのようになってしまったのか、思い当たるところがない。しいて言えばこのKindle 2は本棚に横向きに立てかけて置いていたこと、頭の部分は壁側に向けており、西日によってやや温度が高い状況にあったことだ。しかし直射日光に当たっていたわけでなく、単に壁側に向いていただけである。それほど温度が高くなっていた訳ではない。
何度かリセットし、Kindle 2を再起動してみたが現象は改善されなかった。また米Amazonサイトで確認しても、保障は1年間で、すでに保障期間を過ぎている。
このようなデバイスは修理という訳にはいかないと思いつつ、なぜこのようになったのか、という説明も含めてAmazonに問い合わせをしたいところだが、現時点で問い合わせのチャンネルは見つけられていない。お気に入りの電子ブックリーダーであっただけに残念である。
Kindle 2にぴったりのソフトケースを100円ショップでみつけた
Kindle 2を通勤電車で持ち歩く。カバンの中にそのまま入れているのだが、カバンの中というものは意外に危険がいっぱいである。ボールペンやシャープペンシルなどの文房具、金属製の名刺入れ、ディジタルプレイヤーなど、鋭利な外観を持った小物がいろいろ入っている。この中にKindle 2を入れると、ディスプレイ面に傷がつく事故が起こるのは時間の問題である。
Kindle 2用のカバーが欲しい。しかし皮製のような重厚なものでは、Kindle 2の軽量さを活かせない。何か適当なものはないか、と探していて、100円ショップでちょうどよいソフトケースを見つけた。
<Fig.1 – Kindle 2にぴったりのソフトケース>
薄手のソフトケースで、軽いクッション性がある。とても軽い。周囲がジッパーになっていて、開くようになっている。
<Fig.2 – 100円ショップでみつけたKindle 2にぴったりのソフトケースのタグ>
100円ショップでみつけたもので、メーカーなど不明だが、タグには「SYNAPSE JAPAN INC」と書かれている。
<Fig.3 – 100円ショップで見つけたソフトケースにKindle 2を入れたところ>
100円ショップで見つけたソフトケースにKindle 2を入れたところ。ネット状の袋にぴったりとKindle 2が収まる。
<Fig.4 – 100円ショップで見つけたソフトケースのスナップボタンを取ったところ>
このソフトケースには中に小さな袋がついていて、スナップボタンで閉じるふたが付いている。このボタン部が押されてKindle 2のディスプレイ部を破損しそうなので、取り除いた。穴が開いたままで不恰好だが、実用的には差し支えないのでこのまま使っている。
Amazon Kindle DX オーバービュー
AmazonのKindleは、第一世代のものが2007年11月19日に発売された。最初のモデルはデザイン性が悪く操作性に欠け、価格も高いと批判が多かったが、2009年2月23日に発売された第二世代のKindle 2で大幅な改善がされた。もともとKindleは米国内だけで利用することを想定されていたが、Kindle 2は2009年10月19日から世界各国で購入できることになった。
Kindle DXは、より大型のディスプレイを搭載した上級モデルで、米国では2009年6月26日に発売され、米国外では2010年1月19日から購入できるようになった。
現時点でレギュラーのKindleは第三世代になり、細かな改善がなされている。ボタンのデザインや位置が変更されて操作性が改良されているなどがあるが、日本人にとっては日本語フォントが搭載され、日本語のファイル名が利用できること、テキスト文書の日本語表示ができること、英和辞書が使えること、など大きな改善点がある。
Kindle DXに相当するモデルの新しいバージョンはまだ発売されていないので、現状ではこのKindle DXが上級モデルの現行機種となる。最近はKindle 2よりも使うことが多いこのKindle DXを紹介してみよう。
<Fig.1 – Kindle DX に手のひらを広げて置いた>
まずKindle DXの大きさだが、かなり大きい。Kindle DXの上に手のひらを広げて置いてみると、上のようになる。画面が大きいので字は読みやすいのだが、この大きさは欧米人には適度なのかもしれないが、日本人には少し大きすぎるように感じる。
<Fig.2 – Kindle DX の重さをキッチンスケールで量る>
Kindle DXを使うシチュエーションは様々だが、やはり通勤電車の中など移動中に使うシーンが多い。重さはどうだろう。Amazon.comサイトでKindle DXの重さは公称で18.9 ounces、1オンスは約28.35gなので、535.8gになる。実際はキッチンスケールで量ってみると、このとおり545gであった。
このKindle DXに文庫本をスキャンしてPDF化したファイルを入れ、通勤電車で読書を楽しんでいるが、Kindle 2よりも画面がずいぶん大きいので、とても読みやすいところは良い。ディスプレイ部の面積は文庫本のほぼ2倍近い程度まであるので、文庫本をそのまま読むより読みやすい。しかしこの大きさと重さでは、電車内でつり革を持ったまま片手で保持し続けるのは疲れる。
このディスプレイサイズを確保したまま、本体全体の大きさをコンパクトにし、より軽くした新しいモデルが発売されることを期待している。
Kindle2利用レポート(10)Windowsのメモ帳で作ったテキストファイルをKindle2に入れるときは文字コードを「UTF-8」にするのが良い。
いままでPDF形式をKindle2に読み込ませる、ということばかりやっていたが、実は英語のテキストファイルなら、そのまま送り込んでKindle2で読めるのだ。さらにテキストファイルなら文字の大きさも変えることができるし、Text-to-Speech機能も使うことができる。英文をKindle2が読み上げてくれるのだ。
ロック・バンドの歴史を調べるには、日本のWikipediaよりも米Wikipediaのほうがいい。とても詳しい歴史や、様々な逸話が紹介されている。そこでサンプルに米Wikipediaでロックバンド「ディープ・パープル Deep Purple」を調べ、テキスト形式にしたものをKindle2で読むことをやってみた。
(Fig.1 米WikipediaからDeep PurpleについてのテキストをWindows XP SP3のメモ帳に読み込んだ)
やり方は簡単だ、米WikipediaでDeep Purpleを検索し、ページの本文を選択してコピーする。そしてWindowsの「メモ帳」を起動し、テキストを貼り付ける。ただそれだけだ。ただし、保存するときに注意が必要だ。文字コードの違いによってはKindle2で表示したときに文字化けがする場合がある。
例えばWindows XP SP3で「メモ帳」を起動したときには、4つの異なる保存形式を利用できる。「ANSI」、「Unicode」、「Unicode big endian」、「UTF-8」である。「メモ帳」で保存するとき、「文字コード」のオプションでこれら4つの形式を変えることができる。
(Fig.2 Windows XP SP3のメモ帳で保存する文字コードを選択する)
ファイル名は「半角英語」あるいは「直接入力」で英語のファイル名にする。ファイル名が日本語では、Kindle2に送り込んだときにメニュー画面に表示される文書名がわからなくなるからだ。同じテキストを4つの異なる文字コードで保存し、それぞれ文字コード形式がわかるように「wp_deep_purple_ansi.txt」、「wp_deep_purple_unicode.txt」、「wp_deep_purple_unicode_big_endian.txt」、「wp_deep_purple_utf8.txt」というファイル名にした。
ファイル名は英語フォントでなければならないが、Kindle2の「documents」フォルダの中に自分でフォルダを作って入れることもできる。ファイルが多くなると収拾がつかなくなるので、自分なりにフォルダを作って整理するのがいいだろう。このとき、フォルダ名は日本語を使っても差し支えない。
(Fig.3 Kindle2のdocumentsフォルダに作成した日本語名のフォルダ)
(Fig.5 Kindle2のHOMEメニューに表示されたテキストファイルのファイル名)
まず本文の中から文字化けの具合が比べられる部分を選んでみる。違いがわかったのは、「-(ハイフン)」のように見える記号の表示と改行の具合だった。ちなみに他の部分の「-(ハイフン)」のように見えるところで文字化けしていないところもあるし、改行も全ての行でおかしくなるのではないようだ。
違いを比べるために、まずコンピュータの画面で正しい表示具合を確認しておく。本文中にバンドの歴史を時代ごとに箇条書きにまとめた部分があり、行の最後に括弧書きで(1967-68)といった記述のある部分があった。この部分で文字化けと改行の不具合が出ることがわかった。
まず「ANSI」コードで保存されたものは、年号の間をつなぐ「-(ハイフン)」のように見える記号が全く表示されず、スペースとして表示される。次に「Unicode」と「Unicode big endian」で保存されたものは、いずれも「-(ハイフン)」のように見える記号が全く表示されず、スペースとして表示されるとともに、これらの行だけ2行分に改行されて見える。そして「UTF-8」コードで保存したものは、PCの画面上のテキスト表示と同じように表示された。
(Fig.6 ANSIで保存したテキストファイルをKindle2で表示した)
(Fig.7 Unicodeで保存したテキストファイルをKindle2で表示した)
(Fig.8 Unicode big endianで保存したテキストファイルをKindle2で表示した)
(Fig.9 UTF-8で保存したテキストファイルをKindle2で表示した)
これらのテキストファイルは、文字コードの違いによって一部の文字に文字化けがおこり、改行の具合がおかしくなることがわかった。そして最も正しく表示されるコード形式は「UTF-8」であるようだ。だがどの文字コード形式であっても、基本的なアルファベットはちゃんと読むことができる。そのために違いがわかるまでは、どの形式で保存しても同じではないか、と思ったくらいだ。したがってここで得られた知見は、ある文書を試験的にKindle2で保存した経験的なものであって、技術的な裏づけを持っているわけではないが、これらの結果からはWindowsの「メモ帳」で保存する文字コード形式としては「UTF-8」を選ぶべきだ、と言っていいだろう。
テキストファイルとしてKindleに保存したファイルは、「AA」ボタンをクリックしてフォントの大きさを変えることもできるし、Text-to-Speechも使うことができる。テキスト形式のドキュメント保存は、Kindle2でドキュメントを扱う方法として、簡単でしかも実用的な使い方だと思う。
(Fig.10 Kindle2に保存したテキストファイルを開き文字の大きさを変えたりText-to-Speechを試す)
またKindle2で当該のファイルを表示すると、documentフォルダにドキュメントファイル名と同じ名前で拡張子が「.mbp」というファイルが自動的に生成する。これはドキュメントを読んでいる場所を記録したり、Kindle2が利用するためのファイルであると思われる。




