ホチキス先生の「プログラマーと呼ばれたい」

InfoPath & SQL Server !

Microsoft TechEd 2010 レポート – Day 1 – 1 – 基調講演「現実解としてのクラウドを支える最新テクノロジ」

leave a comment »

2005年から毎年欠かさずMicrosoft TechEdに参加しているが、このパシフィコ横浜に来ると、技術的な知識を得ることができると同時に、いや、それ以上に大きなエネルギーをもらうことができる。最新の技術を自分の仕事の上で利用する可能性、近い将来やってくる新しい技術を使うための準備、まったく新しいアイデア、これらの技術に果敢に取り組むエンジニアの姿に触れると、自分にももっとできることがあるはずだ、という勇気を与えられる。

さて今年のTechEd2010の基調講演は「現実解としてのクラウドを支える最新テクノロジ」と題されたもので、壇上に立ったマイクロソフト株式会社執行役デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の大場章弘氏は「最大のテーマはクラウドです」と挨拶の冒頭で宣言した。確かにクラウドは今回のTechEd2010の重要なテーマだが、必ずしもクラウド一色ではなく、地味だが実用的で味のある様々な新しいテクノロジが紹介された基調講演だった。

まず大場章弘氏からは、実際にWindows Asureが利用された事例として、今年の甲子園、第92回全国高校野球選手権大会の模様をSilverlightを使って動画配信した事例や、大量の画像情報をSilverlightで素早くズームイン、ズームアウトしながら目的のコンテンツを探す「Netflixインスタント・ウォッチ・ムービー」のデモなどが行われた。この「Netflixインスタント・ウォッチ・ムービー」は実際に見てみないと実感しにくいが、従来のWebアプリケーションからは想像を絶する表現力を持っている。

また東芝からlibrettoの25周年モデルの実演も行われ、クラウドを利用した電子出版のプラットフォーム「書蔵(しょぐら)」の紹介も行われた。

「Netflixインスタント・ウォッチ・ムービー」
http://netflixpivot.cloudapp.net/

「書蔵(しょぐら)」
http://shogura.jp/

次いで「株式会社バンテック」のBPOSとAsureの利用、「株式会社パソナ」のプロジェクト案件の予実管理システムの紹介、「ブルーオーシャンシステム」の岡本健治氏からは、介護、支援、医療、保育の現場を支援する記録管理システムの紹介、「日本電子計算株式会社」の谷藤一氏からは金融分野のコマーシャルペーパーを扱うシステムの紹介、「NTTコミュニケーションズ株式会社」の栗原秀樹氏からはプライベートクラウドの構築支援の報告があった。いずれの事例も、まさにクラウド時代に突入したのだ、という実感を持てるものだった。もう走り出しているのだ。

基調講演の後半は「クラウド時代をリードし続けるマイクロソフトのビジョン」として、マイクロソフトのクラウドテクノロジのロードマップが示された。コードネーム”Dallas"で呼ばれるデータ配信ビジネスは、NASAや米国政府、国連など大規模利用が始まっている。例えばNASAでは大量の火星の写真を組み合わせて3D表現するサービスができている。さらにWindows Asureにおける大規模並列処理の実際、Internet Explorer 9の実演などが行われた。このうちInternet Explorer 9では、HTML5、CSS3、SVGをサポート、IE内部に持ち高速で動作する新しいJava Scriptエンジン「Chakra」、GPU Powerd HTML5などが説明された。デモでは熱帯魚がIE画面上を泳ぐものが実演され、IE7や他社製のブラウザとの動作比較は、一目瞭然、IE9のパフォーマンスが良いことがわかった。

続いてエバンジェリスト高橋忍氏の「Windows Phone 7開発」のデモがあった。このデモでは、まだ日本には数台しかないWindows Phone 7を使って専用のTwitterクライアントを作るというもので、高橋氏の鮮やかな手さばきでさくさくとWindows Phone 7専用アプリができるところは見事だった。できた専用クライアントを入れたWindows Phone 7は執行役の大場章弘氏に手渡され、「飲み屋で忘れないようにしてください」という高橋氏の突っ込みに会場が沸いた。

そしてエバンジェリストの近藤和彦氏によるVisual Studio「Light Switch」による開発デモがあった。そのコンセプトは「簡単な開発」「迅速な開発」「柔軟な開発」であり、まったくコードを書かずにデータベースアプリケーションを作ることができるものだ。開発は2段階で行われ、まず「データソースの定義」そして「画面レイアウトの定義」と行う。この開発スタイルのうち、データソースの定義は、まさに表面的にはInfoPathのフォーム開発のような手軽さだった。この「Light Switch」は大いなる歓迎をもって開発者に受け入れられるに違いない。

最後に「クラウド時代に求められるIT技術者」として、クラウド時代におけるIT技術者の重要性とは、基本的な管理業務の効率化、ツールとテクノロジの進化、コンピューティングリソースのコモディティ化、より使いやすくニーズの変化に素早く対応できるシステム開発、より高度なIT全体設計、があげられた。技術者はこれらテクノロジの進化に対応しながら自らをブラッシュアップしなければならない。そしてマイクロソフトはクラウド時代の技術者コミュニティを支援する、とのまとめがあった。

Microsoft TechEd 2010 Japan 公式サイト
http://www.microsoft.com/japan/teched/2010/

Written by Yoshio Matsumoto

2010年8月25日 @ 9:19 PM

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。