ホチキス先生の「プログラマーと呼ばれたい」

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Archive for 6月 2011

Steinberger Spiritの弦交換 – ダブルボール・ストリングとストリングアダプターによる汎用弦の使用

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システム管理者はギターの練習をするとよい。その理由は3つほどある。まずギターを弾くにはスケールや和音などの理論を学ばなければならないが、これは論理的思考の訓練になる。ふたつ目は、ギターを弾くには指をばらばらに動かし一定の力で指板を押すことが必要になるが、この練習はキーボード入力の練習にもつながる。それが証拠に、俺は左手の薬指や小指で押す「Q」「W」「A」「S」「Z」「X」のキーを打つのが得意である。パシッと音がするくらいの力で打つことができる。そして最後にシステムのインストールや再起動には時間がかかるが、何か他のまとまった仕事ができるほどではない、微妙な時間の空白ができる。このとき手元にギターがあれば、この短い空白時間に練習をしてリフレッシュすることができる。

とまあ、強引な意味づけだが、俺はシステム管理とデータベース構築、そしてギターの練習を同じくらい熱心に楽しんでいる。そこでこのblogにもギターの話題が登場することになるのだ。

俺のお気に入りのギターは、Steinberger Spiritだ。このギターは長方形の幾何学的で小さなボディが印象的だが、アセンブリにも数々の工夫がされている。その最も大きな特徴に、弦の固定方法がある。一般的なギター、というよりSteinberger以外のギターと言ってもいいのだが、弦の一方に「ボールエンド」と呼ぶドーナツ型の小さな固定金具がついている。これを通常はギターの裏側から弦を差し入れる形でギターのブリッジ側に固定し、反対側はネックの先にあるヘッドの「ペグ」と呼ぶ巻取り金具に巻きつけて引っ張ることになる。しかしSteinbergerはこれら一般的なギターの弦と異なり、弦の両端に「ボールエンド」がついた「ダブルボール・ストリング」を使う。両端に「ボールエンド」があるため、一般的な「ペグ」に巻き取るということはせず、弦の両端をブリッジ側にもヘッド側にも引っ掛けて固定するだけでいい。弦の長さはSteinbergerのスケールにあわせてあり、つまり長さの点でも専用弦ということになる。

ところでこの専用弦だが、弦交換がとても簡単で安定しているメリットがある。しかし弦の種類が限られ、値段も高い。そこでSteinberger Spiritに一般的な弦を使えるようにするアダプターを取り付けてみた。

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<Fig.1 – Steinberger Spirit用のストリングアダプター>

これはSteinberger Spiritを買ったとき、おまけで付いていたストリングアダプターだ。今まで専用のダブルボール・ストリングばかり使っていたのでこれを使おうと思わず、ギターバッグにしまったままだった。ギターバッグのポケットに折りたたんでしまい込んであったので、台紙にしわがついている。

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<Fig.2 – Steinberger Spiritのヘッドトップとストリングアダプター>

Steinberger Spiritのヘッドトップは、すっぱり切断されたかのようにシャープになっている。ダブルボールストリングを引っ掛ける溝があり、中央にはトラスロッドの穴、その横に2つ、ヘッドパーツを固定するネジが見えている。ここにストリングアダプターを取り付けるのだが、取り付け方法は単純で、ヘッドトップに乗せるだけである。ネジ等で固定するようなことはしない。弦を張ると弦の張力でヘッドトップに押し付けられる形で固定されるようになる。

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<Fig.3 – ブリッジ側の弦を外す>

一方ブリッジ側はチューニングノブを回し弦を緩めていくと、ボールエンドを引っ掛ける「チューニングジョー」が見えてくる。「チューニングジョー」はボールエンドを挟む「顎」に見立てて「ジョー」という名前になっている。ボールエンドごと弦を咥えて離さないかんじがするだろう。この程度に弦を緩めると、ボールエンドを手前から外すことができる。

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<Fig.4 – ストリングアダプターをヘッドトップに取り付け1弦と6弦を張る>

ダブルボールの専用弦を1弦と6弦だけ取り外し、一般的な弦を張った。弦のブリッジ側は「チューニングジョー」に挟み、ヘッド側はストリングアダプターの六角ネジで固定する。ところがここで問題がおきた。ストリングアダプターはヘッドトップに乗せるだけだが、位置ずれを防ぐために小さなピンが立っていて、これがヘッドトップの穴に収まるようになっている。このピンは左右に2本あるのだが、このうち6弦側のピンがやや長く、ヘッドトップの穴の奥に当たり浮き上がってしまっているのだ。

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<Fig.5 – ストリングアダプター左右の固定ピンの長さが違うところ>

取り付けたストリングアダプターをいちど取り外し、この角度で写真を撮ると左右のピンの長さが違うことがよくわかる。写真では左側が6弦側で、こちらのピンの方が長い。

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<Fig.6 – ストリングアダプターの長いほうのピンを鑢で削る>

このストリングアダプターはSteinberger Spiritにおまけで付いていたもので、しかも購入からずいぶん日が経過しているので自分でなんとかすることにした。とにかく長すぎるのだから削ればよいはずだ。日曜大工のやすりを使って反対側と同じくらいまで削ることにした。

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<Fig.7 – ヘッドトップにストリングアダプターを取り付け弦を張った>

長さが違っていたピンを削り、ストリングアダプターをヘッドトップに取り付け弦を張った。うまい具合にぴったりと収まった。あとはこのはみ出た弦をニッパーのような工具で切るだけだ。

Written by Yoshio Matsumoto

2011年6月27日 at 12:07 AM

Microsoft Expression Studioの1、2、3、4を振り返る。

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<Fig.1 – Microsoft Expression Studioの初期バージョンから4までのパッケージ>

Microsoft Expressin Studioが世に現れたのは2007年7月13日、Microsoft Expression Studio 2の発売は2008年8月7月18日、Microsoft Expression Studio 3の発売が2009年11月6日、そして満を持して発売されたMicrosoft Expression Studio 4 Ultimateの発売は2010年9月3日だった。ほぼ一年ごとに新しいバージョンが出るというスケジュールでバージョン4まで進化し、Microsoft Expressionは充実した開発ツールになった。

Expression Studioは2と3の間で大きな変化がある。それは表面的には次のように現れている。

・1と2は硬質プラスチック製のパッケージだが、3と4は軟質樹脂製のパッケージを紙パッケージでくるんだものだ。
・1と2にはVisual Studioが同梱されているが、3と4にVisual Studioはついていない。
・1と2にはExpression Mediaがあったが、3と4にはない。
・1と2はインストールの途中でインストールキーを要求されないが、3と4ではインストールキーが必要だ。
・1と2ではExpression Webのインストールキーが別に与えられているが、3と4では統一されている。

Visual Studioを代表とするマイクロソフトの開発ツールのパッケージは従来はとても大きかった。紙媒体のマニュアルも同梱していたためもあるが、価格にふさわしい風格を持たせたい、という意図も大いに感じられた。パッケージの大きさ、重さにある種の感動と満足を感じたりしたものだったが、近年のパッケージはどれも簡素になる方向性がある。Expression Studioも直近のパッケージはとても好感がもてるものだ。

あらためてこれらExpression Studioを初期バージョンからPCにインストールし、Expression Blendで新しいプロジェクトを作った画面をキャプチャした。この画面を見ただけでもツールの進化がうかがえるはずだ。

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<Fig.2 – Microsoft Expression Blend初期バージョンの画面>

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<Fig.3 – Microsoft Expression Blend 2の画面>

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<Fig.4 – Microsoft Expression Blend 3の画面>

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<Fig.5 – Microsoft Expression Blend 4の画面>

Microsoft Expression Studioは、Webページデザインの「Microsoft Expression Web」、XAMLベースのベクトル形式デザインツール「Microsoft Expression Design」、音声や映像データを編集する「Microsoft Expression Encorder」、そして開発ツールの「Microsoft Expression Blend」をひとつのパッケージにした製品だが、この中で最も中核に位置づけられるものが「Microsoft Expression Blend」だ。

Microsoft Expression Blendは初期バージョンから4までの間にずいぶん進化した。特に2から3への進化は劇的であったが、3から4への進化も重要な点がある。少なくとも3までは、プログラムのためにVisual Studioを併用せざるを得ないところがかなりあったが、4ではほとんどVisual Studioを使わずにExpression Blendだけで多くの作業が完結するまでに仕上げられている。

Windows Phone 7の話題も身近に聞こえてきて、ますますExpressionから目が離せない。

Written by Yoshio Matsumoto

2011年6月11日 at 12:26 PM