ホチキス先生の「プログラマーと呼ばれたい」

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バルタン星人の修理 – システム管理者には今あるリソースを無駄なく活用する姿勢が必要である。

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いかに運用に不可欠であっても、必要なものがいつでも手に入るものではない。既存の機器が最新の状態に保たれるわけではない。故障した機器がすぐに修理されるわけではない。そこでシステム管理者には、今あるリソースを無駄なく活用する姿勢が必要である。

と大上段にかまえて強引な脈絡をつけるのだが、今日は世間話的なネタである。

そもそもモノを修理するという行為は喜びを感じるものだ。休日にふと時間が余ったとき、放置していたいろんなことに気が向くのだが、その中でも壊れたものを修理する、というのはかなり楽しい時間になる。先の週末にはバルタン星人を修理してみた。

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<Fig.1 – 左手の付け根が取れて壊れてしまったソフビのバルタン星人>

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<Fig.2 – 外れた手の先と本体の腕の部分>

このバルタン星人の手の先は細長いふくらみになっているが、ここに大型のハサミを取り付けるようになっている。取り付け部のふくらみの根元はくびれており、強度が弱くなっているので切れて取れて壊れてしまった。この修理はなかなかやっかいである。まず素材が塩化ビニールという軟性樹脂であることが問題だ。軟性樹脂の接着は難しい。さらにこの部分はかなりの強度が必要である。くびれていることに加えて、取り付けたハサミを動かして遊ぶという常時力が加えられる部分でもあるからだ。

強度をかせいで塩化ビニールを固定するには、熱を加えて固定することが最もよいことはわかっているのだが、形が変わってしまうことは防ぎたい。

実はこの部分を、一度エポキシ接着剤で修理した経緯がある。エポキシ接着剤は修理に都合がよい。エポキシ接着剤はAとBの2液を混合して使う接着剤で、混合する前、混合した直後はさらりとした液状だが、混合すると少しずつ固まってくる。2液を混ぜて壊れた部分の隙間に流し込み、しばらく経ってから少し粘度がでてきたものを上から山盛りに盛るという使い方をすると、破損部に接着剤が盛られた状態で固まり、かなりの強度を稼ぐことができる。だがこの部分の修理にはむかなかった。一度エポキシ接着剤で修理するとき何度もペンチでひねったので端が破れてしまっている。

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<Fig.3 – 壊れていないバルタン星人の右腕の付け根部分>

取れた部分をエポキシ接着剤で取り付ける方法がだめだったので、まったく別の修理方法を考えた。要はハサミが付けられるように腕の先にふくれた部分を作ればよいのだ。それはハサミを差し込むと外から見えなくなるので、頑丈であればどんな素材でもいいはずだ。

そこで壊れていない右腕の先をみながら、同じような形になるように何かの素材を加工し、腕の先にねじ込むことを考えた。

素材は何がいいだろうか。この丸い形を作るには、木材が適していると考えた。まず割り箸を流用することを考えたが、割り箸では細すぎる。バルサ材は加工が簡単だが、この細さでは強度がかせげない。いろいろ考え、粉砕した木片を樹脂で固めた集成材が最も適していると判断し、工作用の集成材をホームセンターで手に入れ加工した。

まず集成材をこの腕先の最大寸法になるようにおおまかにノコギリで切り、カッターナイフで少しずつ削って形を整える。片側は腕の根元の穴に収まるように細く削り、もう片方は右腕の先と同じような形に削り出す。

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<Fig.4 – 工作用の集成材を削りだして腕の先に取り付けた>

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<Fig.5 – 工作用の集成材を加工して左腕に取り付けたところの接写>

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<Fig.6 – 左腕を修理したバルタン星人を正面から見た>

この部分はハサミの中に納まるので、形をそれほど丁寧に削る必要はない。おおまかな加工で十分だ。だいたいいい感じにできたところで接着剤で腕の中に収めて固定する。シアノアクリレート系の瞬間接着剤でもいいと思ったが、ここではエポキシ接着剤で固定した。

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<Fig.7 – 修理してハサミを取り付けたバルタン星人の左手付け根>

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<Fig.8 – 修理した左腕と取り付けたハサミの接合部分>

ある程度の時間をおき、腕の付け根に集成材の木片がきちんと接着されたことを確認してから、何度かカッターナイフで形の修正をしてハサミの取り付け具合を調整した。うまく形が整えば、このように外から見てもわからないくらいの接合状態になった。

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<Fig.9 – 修理し復活したバルタン星人>

強度もあるのでハサミをぐるぐる動かしても大丈夫だ。これでいい。

こうして修理をしてみると、自分で納得のいくできばえになるととても満足である。この満足感はシステム管理の喜びに通じるものがある。外から見ただけではわからない。だがあたりまえのように動いているシステムは、管理者が工夫と努力によってちゃんと動くようにしているのである。システムは正常に動いていてあたりまえ。普段は誰も感謝しない。異常があれば非難を受ける。いったいどうなっているんだ。いつまでかかるんだ。早く直せ。

しかしそれでいいのだ。システムを正しく動かす手法はいくつもある。その中から時間と労力などを考え、そのときその時点で最適の手法を選び運用する。自分で工夫し、自分の手でやったものだけがわかる世界だからだ。

Written by Yoshio Matsumoto

2011年7月13日 @ 10:55 AM

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