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Kinectが世界を変える:KINECT for Windowsとは何か

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Kinectテクノロジーの公式発表は、2009年6月1日、米ロサンゼルスで開催されたE3 2009カンファレンスで行われた。このときは「Project Natal」の名前で発表され、まだKinectという名づけは行われていなかった。その後プロジェクトの進捗は次第に明らかになり、2010年1月6日、2010 International CESの基調講演でProject Natalの登場時期が2010年であることがアナウンスされ、2010年6月13日、The World Premiere Kinect for Xbox 360 Experienceで正式名称を「Kinect」と発表、その後東京ゲームショウに出展されるなどを経て、北米では2010年11月4日に発売、日本では北米での発売に約2週間遅れて同2010年11月20日に発売された。

2009年6月1日から数えて約1年半でXbox360用のKinectセンサーが発売になったのだが、Project Natalの名前で発表されてより大きな期待を集めたテクノロジーだ。全貌がなかなか明らかにならなかったため、期待と不安、「本当に実現できるのだろうか」といった感想を持つ人も多かったに違いない。しかし当時をふりかえると、Kinectの発想に近いものを実現したXbox360のゲームに「めざせ!ムービースター」があったことを思い出す。おそらくKinectの基礎的研究はずっと前から始まっていたに違いない。

KinectセンサーがXbox360用に発売されて実際に多くの魅力的なゲームで遊び、その完成度の高さに驚くと同時に、多くの可能性を見出すことができた。Kinectセンサーはその前に立った人のフォームをリアルタイムで認識し、体の動きを解析する。上下左右の動作だけでなく奥行きも認識する。音声によるコントロールも可能である。さらに個体認識もできる。2人のプレイヤーがKinectセンサーの前に立つと、どちらがどのユーザーなのかを判断してくれる。開発者がこのKinectセンサーの実力を知ったとき、無限の可能性を感じたはずだ。KinectセンサーをPCに接続し、ソフトウエアをコントロールすることができたら。開発者なら必ずそう考えたはずだし、運用の立場でも様々な活用シーンを思い描いたに違いない。

しかしマイクロソフトは当初KinectセンサーはあくまでXbox360用であるとし、Windowsには接続できないという立場をとっていた。しかしマイクロソフトという会社のことを知っているなら、このことは容易に想像できたはずだ。マイクロソフトはユーザーの求めることには必ず応える。私たちの世界を豊かにするためには努力を惜しまない。テクノロジーの発展にあらゆる可能性を追求し必ず実現する。そしてマイクロソフトは開発者とともに新しい世界を実現する。Kinectセンサーにこの世界を豊かにする可能性があるなら、必ずWindowsで使えるものを提供するはずだ、と。

2011年4月、マイクロソフトはWindows向けの開発キットSDKを公開することを発表、同2011年6月16日に「Kinect for Windows SDK」のベータ版を公開、そして今年2012年2月1日に「Kinect for Windows」を発売、「Kinect for Windows SDK」正式版を公開した。

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<Fig.1 : KINECT for Windows>

Fig.1が「KINECT for Windowsのパッケージだ。パッケージには「商用利用版」と書かれている。Xbox360用のKinectセンサーが1万1千円台で買えるのに対して、このWindows用のKinectセンサーは現時点で最も安いところで2万円弱、平均価格で2万3千円くらいだ。

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<Fig.2 : KINECT for Windowsのパッケージ左上ロゴ>

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<Fig.3 : KINECT for Windowsのパッケージ右下ロゴ>

KINECT for WindowsはWindowsPC用である。そして「Xbox360ではお使いいただけません」とある。

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<Fig.4 : KINECT for Windowsのパッケージを開けたところ>

KINECT for Windowsのパッケージを開けると、Xbox360用よりもやや簡素なパッケージで梱包されている。いかにも開発用といった質実剛健なかんじだ。KINECTセンサー自体はXbox360用とほぼ同じだが、全面のロゴが違う。Xbox360用のKinectセンサーは「XBOX 360」と書かれているが、このKINECT for Windowsには「KINECT」のロゴがある。

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<Fig.5 : KINECT for Windowsの前面ロゴ>

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<Fig.6 : KINECT for Windowsの全貌>

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<Fig.7 : KINECT for Windowsのコネクタ部分>

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<Fig.8 : KINECT for Windowsのコネクタ接続部分を切り離したところ>

KINECTセンサーのコネクタは独特のものだ。USBコネクタに似ているが同じではない。このコネクタの先はケーブルが2本出ていて、一本はUSBコネクタに、もう一本は電源供給のACアダプターにつながっている。

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<Fig.9 : XBOX360 KINECTセンサーとKINECT for Windowsのパッケージ比較>

最後にXBOX360 KINECTセンサーとKINECT for Windowsのパッケージを比較してお見せしよう。

2月1日のKINECT for Windowsの発売、Kinect for Windows SDKの公開から約3か月だが、もはや多くの技術情報が出ている。書籍、雑誌、Webなど開発に参考となるものがたくさん手に入る。マイクロソフトはKINECTというセンサーを開発しただけでなく、開発者のために開発ツールを提供した。驚くべきことだ。KINECTセンサーによりユーザーはモーションでPCをコントロールすることができる。可能性は無限にある。開発者なら身震いするほどの可能性を感じるはずだ。このようなデバイスが世に現れ、開発できる時代に生きていること自体が大きな喜びだ。

断言する。KINECTテクノロジーで世界は変わる。

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