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書評:プログラミング Windows Phone – MSDNプログラミングシリーズ (日経BP社)

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この本は、現時点で最もわかりやすく、網羅的かつ詳細にWindows Phoneプログラミングについてまとめられた本であると断言する。もちろんそれは、長年Windows Phoneに取り組んでこられた著者であり日本マイクロソフト株式会社のエバンジェリスト、高橋忍さんの実際的なノウハウが詰まっているからだ。筆者自身がSilverlightテクノロジ、Windows Phoneを愛しているからこその成果である。

約400ページの書籍であるが、そのうち第1章から第3章までの約30ページにWindows Phoneの概要、開発環境などについて簡潔にまとめられている。この本の真骨頂は続く第4章からである。第4章「コントロール」、第5章「パネル」、第6章「スタイルとテンプレート」、第7章「グラフィックス」、第8章「アニメーション」、第9章「バインディング」、第10章「データと通信」、第11章「タッチ操作とジェスチャー」には具体的な例をもとに詳細な解説がなされている。

第12章は「ナビゲーションとライフサイクル」について述べられる。マルチタスクが基本的に禁止されているWindows Phoneでは、アプリケーションの起動と終了だけでなく、バックグラウンドにまわったときの処理を考える必要がある。バックグラウンドにまわったアプリケーションは休止状態「非アクティブ」になるが、場合によっては強制的に終了されてしまうことがある。このことがナビゲーションとかかわってくる。またバックグラウンドで動作する「エージェント」についても解説され、ここで「バックグラウンドオーディオ再生」と「リマインダー」についても説明されている。

第13章では「Launchar」と「Chooser」、「Bing Mapsコントロール」、「WebBrowserコントロール」などの使い方、第14章では「加速度センサー」、GPSなどによる「ロケーションサービス」、「カメラ」、「電子コンパス」、「ジャイロスコープ」、そして「モーションセンサーオブジェクト」の利用が説明されている。第15章は「タイルとプッシュ配信サービス」、第16章は「PivotとPanorama」、そして第17章には「XNAを使ったゲームアプリケーション開発」が解説される。ここではページ数としてはあまり多くは割かれていないが、Windows Phone Gameプロジェクトの基本構造についてや、SilverlightとXNAを組み合わせたアプリケーションを構築する方法など、他所にない突っ込んだ記述がされている。

第18章は「Windows Phone 7.5の新機能」としてトピック的な解説がされている。そして面白いのは最後の第19章だ。「Windows Phone開発Tips」として、まさに開発者として取り組んできた実際的なTipsが紹介されている。すでにWindows Phone開発をやっている中級、上級者にとっても、この章を読むだけでも価値がある。

「あとがき」にはWindows Phoneに取り組み、この本を執筆するに至った著者の熱い思いが伝わってくる。技術者魂といおうか、マイクロソフトのエバンジェリストの中でもスター的に華々しく活躍し表面的にはスマートでクールなイメージのある筆者だが、じっくりと時間をかけて丁寧に、地道にSilverlightテクノロジとWindows Phoneに真摯に取り組んできたことがうかがえる。

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