ホチキス先生の「プログラマーと呼ばれたい」

InfoPath & SQL Server !

Microsoft Visual Studio 2015 と SQL Server データベースファイルで開発する「目からうろこ」の C# プログラミングによる成績処理システム(1) – 成績処理システムを開発する背景とシステムの概要

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1.成績処理システムを開発する背景

私は30年の教員経験と、そのうちで学校のコンピュータシステムを15年間担当してきた経験から、学校の成績処理システムは教員自身が作り運用することが最善だという持論を持っている。なぜならコンピュータの管理やシステム開発の技術は教員が学んで身につけることができるが、学校の成績処理の方法は学校業務を経験しなければわからないからである。学校が成績処理システムを業者に発注して開発させることがあるが、コンピュータシステムを知らない教員と学校業務を知らないシステムエンジニアが十分な仕様書を作らずに開発に入ると間違いなく使えないシステムができあがる。さらに 15年前には、システム開発を教員がすることに無理があったが、今は優秀な開発ツールがあり、わずかな技術習得と短い時間でデータベースアプリケーションを作ることができる時代になっている。

コンピュータシステムに限界はない。人間が想像し得るシステムはどんなものでも作ることができる。しかしそれは、いつでもどこでも誰にでもあっという間にできるものではない。複雑なシステムを作るにはそれなりの時間と手間、熟考された設計が必要だ。作り始めてから不具合がわかることや、経験を積んでからより良い手法に気づくことがある。学校の教務規定が変わることもあるし、成績処理のやり方が変わることもある。教員自らがシステムを作る「内製」は、どんな変化にも対応できる利点がある。これらのことから、成績処理システムを構築する場合には、最初から多くの機能を作りこむのではなく、時間をかけずに必要最小限の機能から作ることがよい。

私は昨年の春、12年勤務した大規模で複雑な多部制単位制高校から、規模の小さな夜間定時制の工業高校に異動になり、教務部長を務めている。以前の勤務校では Microsoft SQL Server と Microsoft Office InfoPath や Microsoft Office Access などを組み合わせたいわゆる「 OBA 開発」によるクライアントサーバー型のシステムを作って運用したが、多くの全日制普通高校とは多くの面で違いがあった。現任校では成績処理のコンピュータ化がなされていないため、これを機会に簡単な成績処理システムを作ることにし、その作成過程を紹介することにする。現任校は学年制であり今から作成過程を紹介するシステムは多くの学校の参考になるだろう。

2.Microsoft Visual Studio 2015

Visual Studio は 1997 年に発表され改良を重ねてきた開発効率のたいへん良い開発ツールで、基本的な使い方を学ぶだけで簡単なアプリケーションを作ることができる。各出版社から「はじめて作る Visual Studio ・・・」といったタイトルの書籍がたくさん出版され、初心者でもそれらを読みながら簡単なゲームのようなプログラムを作ることができる。だが 10 年ほど前、Visual Studio 2005 の頃にはデータベースを利用するプログラミングをしようと思うと途端に敷居が高くなり、開発は難しかった。しかし Visual Studio は 2010 、2012 、2013 、2015 とバージョンアップを続ける中で、着実にデータベースアプリケーションの作成を改善してきており、2015 では SQL Server に接続するデータベースアプリケーションの開発は驚くほど簡単になり、データベースアプリケーション開発ツールとしての基本的機能はほぼ完成をみたといえる。

3.SQL Server データベースファイルとは

SQL Server データベースファイルは Microsoft SQL Server のデータベースの実体で、拡張子が .mdf のデータベースファイルと .ldf のログファイルで構成される。このデータベースはファイルであり、SQL Server のような DBMS に管理されないデータベースファイルだが、SQL Server と同じテーブルやビューを持ち、トリガや関数などを SQL Server と同じ技術で開発できる。ストアドプロシージャも利用できる。SQL Server データベースファイルは必要があれば既存の SQL Server にアタッチすることで管理下におくことができ、デタッチで切り離すことができる。この SQL Server データベースファイルは Microsoft Visual Studio 2015 による C# アプリケーション開発において、シームレスに管理でき、アプリケーションに組み込むことができるため、アプリケーションの組み込みデータベースとして利用しやすい。

4.システムの概要

これから作るシステムは、学校全体で使うマルチユーザーのクライアントサーバー型ではなく、あくまでも教務部長としての私が成績会議の資料を作るために効率化することを当面の目的とする。

(1)生徒名簿やクラスごとの講座情報と成績入力できるデータをあらかじめ用意しておく。
(2)期末考査の後に各授業担当者から出された成績伝票から教務部長が出欠と評価を入力する。
(3)成績会議に応じたデータを抽出して成績会議資料が作成できる。

これらの処理がコンピュータでできれば、期末考査の後に成績伝票が集まると、次の日にでも成績会議を開くことができるようになる。また成績データを集約すれば、帳票さえデザインすれば通知表やクラスごとの生成期一覧表も作成できるようになるだろう。さらにクライアントサーバー型にすれば、そもそも成績伝票を作成する時点で各先生方に成績入力をシステム上で行ってもらうことにできる。そういった展開を視野に入れながら、当面はスタンドアロンのパソコン上で動く Windows Forms アプリケーションを開発する。

コメント / トラックバック2件

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  1. Singin' in the ALCOHOLIC RAIN♪ でリブログしてコメントを追加:
    これは正に「目からうろこ」ですね。勉強させていただきますm(_ __)m

    takashihirano

    2016年2月13日 at 2:41 PM

  2. れは正に「目からうろこ」ですね。勉強させていただきますm(_ __)m

    takashihirano

    2016年2月13日 at 2:42 PM


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