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Archive for 8月 2018

資本主義社会の終焉と情報主義社会あるいはデータ主義社会の到来 – 電子マネーが社会を変える(2) – 電子マネーによって誰がどう得をするか

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念のため筆者は経済学者でもなく、銀行や証券会社、政府機関に勤めた経験もなく、単にこの社会を 50年余り生きてきた一市民として考察していることをあらかじめ断っておく。識者からすればまったく的外れなことを書いていると思われるかもしれないが、大きな時代の変革期に、社会がどう変わっていくのかを考えることは誰にとっても意味があることだろう。

さて、電子マネーが普及ことによっていったい誰が得をするだろう。この社会は世知辛いものであり、誰かが得をしないと変化の歯車は動かないはずだ。まずは電子マネーを管理する会社は、電子マネーの普及とともに繁栄する。関連企業、たとえばデータベースやネットワークの事業者、店舗におく決済用の電子端末などのデバイスを開発する会社もそうだろう。電子マネーの決済と同時に得られる顧客の購買情報を活用しようとする企業も繁栄するに違いない。

これら直接的に電子マネーの技術に関連する企業の次に、特定の電子マネーと紐づいているグループ企業、たとえば WAON なえイオングループ、nanaco ならセブン&アイホールディングスなど、電子マネーの利用と自社の商品を関連付けることで顧客を取り込むことができるだろう。

利用者にとってはどうか。筆者自身がそうだが、コンビニやスーパーマーケットでの支払いをクレジットカードでするようになり、さらに電子マネーの普及によって日常的に現金を使う場面が減り、財布を持たなくなった。何か月かに一度チャージしておけば、カード一枚持っているだけでほとんどの買い物ができる。さらにデビッドカードを使うようになってからは、カードにチャージする必要もない。給料は自動的に銀行口座に振り込まれ、そのままデビッド決済で使えば現金を一度も目にすることがない消費生活が生まれる。クレジットカードのように支払い請求が後からやってくるのではなく、支払った瞬間に電子メールで決済の通知を受け取ることもできる。その反面たまに現金を持たずに外出し、出先で旨そうなうどん屋を見つけても入る前に「電子マネーかクレジットカードを使えますか」と聞かなければならない。それで「使えません」と言われて泣く泣くあきらめたことも実際にある。といったことがあるにせよ、利用者にとって電子マネーは便利であるには違いない。

銀行はどうか。おそらく大手銀行も、キャッシュの取り扱いに経費がかかると考えているに違いない。利用者の利便性を考えて ATM 機を充実させればさせるほど機器管理に費用がかかり、ATM に現金を出し入れする経費もかかるだろう。電子マネーが普及して銀行口座から自動的にチャージできるようになり、デビッド決済によって店舗と銀行が直接結ばれることによってキャッシュを扱う経費を削減できる。

だが、おそらく最も電子マネーの恩恵を享受するのは国家ではないかと考えている。これについてはもう少し詳しく考えてみたい。

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Written by Yoshio Matsumoto

2018年8月29日 at 9:23 PM

資本主義社会の終焉と情報主義社会あるいはデータ主義社会の到来 – 電子マネーが社会を変える(1) – 急激に普及する電子マネー

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念のため筆者は経済学者でもなく、銀行や証券会社、政府機関に勤めた経験もなく、単にこの社会を 50年余り生きてきた一市民として考察していることをあらかじめ断っておく。識者からすればまったく的外れなことを書いていると思われるかもしれないが、大きな時代の変革期に、社会がどう変わっていくのかを考えることは誰にとっても意味があることだろう。

人々がお金を儲けることを行動原理の軸にし、資本が社会の歯車になる時代が資本主義社会だとすれば、来るべき時代は人々が情報あるいはデータを集めることを行動原理の軸にし、情報やデータが社会の歯車になるのだろう。とすれば、これは資本主義社会の終焉であり、情報主義社会あるいはデータ主義社会の到来であるといえる。実際のところ今でも人々はインターネットの blog 閲覧数を競い、Twitter のフォロワーを増やすことに喜びを見出し、Facebook で「いいね」の数が増えることを願いながら、文章を書き写真を撮り気の利いた言葉を投げている。企業も自社サイトのアクセス数を競い、YouTube の閲覧数が顧客吸引力になると考えている。

この状況の中で、資本主義社会から情報主義社会あるいはデータ主義社会に本格的に転換する要因になるのが電子マネーだ。この数年、とりわけ 2018年になって電子マネーが急速に普及していることを感じる。コンビニ各グループは数年前よりセブンイレブン系列は nanaco、イオングループでは WAON をはじめ、やや利用シーンは限定されるが交通系の Suica、PASMO、ICOCA、PitaPa などが普及している。もはや日常生活上で現金を持たなくても外出先でおおむね困らない状況になっている。

驚いたのはマクドナルドの電子マネー対応で、それまでクレジットカードさえ使えなかったマクドナルドの支払いが、いきなり nanaco、WAON をはじめ多くの電子マネー決済を受け付けるようになった。いまのところ買い物系で 2大双璧をなす nanaco と WAON の両方が使える店舗はそれほど多くないところ、マクドナルドの対応は素早いといえる。

新興の銀行では SONY BANK がデビッドカードに力を入れだした。新規加入者へのボーナスや買い物金額に応じたキャッシュバックを売り物にしている。クレジットカードでは従来よりポイント還元の手法はあったが、キャッシュバックというのは力が入っている。

電子マネーは資本主義社会を変える大きな力になるだろう。まさに資本ではなく情報あるいはデータが私たちの社会を動かす歯車になる転換点、シーソーをぱたんと反対側に倒す働きをするのが電子マネーであろう。

Written by Yoshio Matsumoto

2018年8月22日 at 9:17 PM

Micro:bit コンパチブルの教育用マイコンボード Chibi:bit を使う

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教育用マイコンボードとして不動の位置を占めつつある英BBCの Micro:bit だが、英国製のオリジナルのものは日本ではいわゆる電波法、総務省令特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則、に決められる技術基準適合認定、一般に「技適」と呼ばれるものの認定を受けておらず利用できない。そこでスイッチサイエンス社は Micro:bit 互換機で日本の「技適」認証を受けた Chibi:bit を開発した。

Micro:bit および Chibi:bit は本体に 5×5 のマトリックス LED を搭載し、本体の傾きや振る動作を検知する速度センサ、方角を検知する磁気センサ、そして CPU の温度を測る温度センサの利用や LED を光センサとして利用するなど、本体だけで様々なセンサを利用した実験ができる。

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Micro:bit および Chibi:bit を手に入れるまで、マイコンボードを使ったプログラミング実習に Arduino を利用していた。Arduino は専用の IDE を使ったプログラミング環境が提供されており、手軽にマイコンボードプログラミングを実習することができる。この専用 IDE はインストール不要の実行型プログラムも提供されており、あらかじめコンピュータにインストールするなどの準備をすることなく使うことができていい。

Arduino は教育用マイコンボードとして大きな選択肢のひとつだ。とりわけ中国製の安価なものが市場に出回っており、手軽に購入することができる。WiFi モジュールを搭載したものなどバリエーションも豊富だ。しかし Arduino 本体にはテスト用の LED が1個あるだけで、センサ類は搭載されていない。LED の点灯をコントロールする、いわゆる「Lチカ」でいいのなら Arduino 単体でよいが、センサやアクチュエータを使う実験をしようと思うと部品が必要になる。

Arduino 本体の価格は安いが、センサを使った実験をするには、それなりの出費を覚悟しなければならない。本体とセンサを接続するにはジャンパケーブルなども必要になる。このことを考えると、いくつかのセンサを搭載している Micro:bit および Chibi:bit の学習用マイコンボードとしての価値はたいへん高いといえる。

Written by Yoshio Matsumoto

2018年8月15日 at 7:27 PM

カテゴリー: Chibi:bit, IoT, Micro:bit, 情報教育