ホチキス先生の「プログラマーと呼ばれたい」

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Archive for the ‘クラウド’ Category

IoT開発のためのマイコンボードについて考える – その必要な特性は何か

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現在、様々なマイコンボードが開発され生産、販売されており、それらは様々な用途に利用されているが、IoT 開発におけるマイコンボードに必要な特性は何だろう。

C# – 教科「情報」の授業で使うタイピングトレーニングのソフトを作っています。その 3。河端さんとのコラボレーション。Microsoft Flow と Microsoft Power BI で何ができるか。

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教科「情報」の授業で使うタイピングトレーニングのソフトを作っており、Microsoft SQL Server の大家であり Microsoft MVP でもあった河端さんと一緒に考えている。私は Visual Studio でクライアントの開発をし、河端さんにクラウドのアプリケーションを作ってもらっている。クライアントは Windows デスクトップアプリで、開発言語はもちろん C# だ。

河端さんには、クライアントアプリケーションから POST データを受け取るサービスを、Microsoft Flow で作ってもらった。Microsoft Flow で受け取ったメッセージを電子メールで通知する、といったシステムを、お互い離れた拠点でメッセージをやりとりしながら、およそ 30 分で作ることができた。これが現代的な開発スタイルだといえよう。

そして河端さんには、Power BI の分析ページを作ってもらった。こんなかんじだ。

文字入力トレーニングアプリ_003_PowerBI_1_mid_640

文字入力トレーニングアプリ_004_PowerBI_2_mid_640

文字入力トレーニングアプリ_005_PowerBI_3_mid_640

河端さんは、私がクライアントの Windows フォームアプリケーションを調整している間に、Microsoft Flow に送られたデータをこのように分析する Microsoft Power BI のフォームを作られていた。これらのビューを作るには、およそ 15分もあればよいそうだ。

このように、Microsoft Flow と Microsoft Power BI を使うとアイデアさえまとまればアプリケーションを作る手間は革命的に小さくなった。重厚長大のシステム開発の時代は終わったのだ。

Microsoft Azure SQL Database を使う – その1 – 概要

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Microsoft Azure SQL Database はクラウド上に展開する SQL Server だ。Microsoft Azure を利用すると、クラウド上にデータベースを構築することができ、サーバー管理の必要なくデータベースを利用できる。Microsoft Azure SQL Database にデータベースを構築し、Windows Form でデータベースアプリケーションを作って利用する概要は次のとおりである。

まず Microsoft Azure にユーザー登録し、SQL Database を作成する。作成した SQL Server データベースの管理は、Microsoft Azure アカウントの管理ポータルで行う。

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<Fig.1 : Microsoft Azure アカウントの管理ポータル>

データベースを作成したら、管理ポータルから SQL Database のページへ移動し、デザインのボタンでテーブルを作成することができる。テーブル作成は SQL Server Management Studio のテーブル作成画面とほぼ同じなので、SQL Server のデータベース開発やAccessを使った経験があれば簡単に使うことができるだろう。

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<Fig.2 : Microsoft Azure アカウントの管理ポータルからテーブルを作成する>

Visual Studio による開発では、Microsoft Azure アカウントの管理ポータルから、SQL データベース用のスタートプロジェクトをダウンロードする、のリンクをクリックすると、Visual Studio のプロジェクトがダウンロードできる。このプロジェクトには、ここで作成した Microsoft Azure SQL Database がサーバーオブジェクトとして登録されたプロジェクトになっている。

このプロジェクトを Visual Studio Community 2013 で開くと、オンプレミスの SQL Server でデータベースアプリケーションを開発するのとほとんと同じ手順で Windows Form データベースアプリケーションを開発することができる。

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<Fig.3 : Microsoft Visual Studio Community 2013 による Windows Form データベースアプリケーション開発>

Microsoft Visual Studio Community 2013 では全くコードを書くことなく、数ステップのウィザードで1対1でテーブルと関連付けるデータベースアプリケーションを作ることができる。ビルドして実行すると Microsoft Aure SQL Dabase のデータを編集することができる。

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<Fig.4 : Microsoft Visual Studio Community 2013 で作った Windows Form データベースアプリケーションを実行する>

データを追加しデータベースに保存する。Microsoft Azure SQL Database にデータがストアされたことは、Microsoft Azure アカウントの管理ポータルでクエリを発行して確かめることができる。たとえば次の SELECT 文を発行する。

——————————————————————–
select ID,sname,sbirthday from students
——————————————————————–

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<Fig.5 : Microsoft Azure アカウントの管理ポータルでクエリを発行する>

以上が Microsoft Aure SQL Database にデータベースを作成し、Windows Form データベースアプリケーションで利用する手順だ。Microsoft Azure SQL Database はデータベースをクラウド上にもたせることでサーバーマシンの管理コストをなくすことができ、インターネットに接続できるあらゆる場所から利用することができる。そして Microsoft Azure SQL Database を利用する WIndows Form データベースアプリケーションの作成は、Microsoft Visual Studio Community 2013 を利用するとオンプレミスの SQL Server を利用する場合とほとんど変わらない開発ができ、単にテーブルと1対1のフォームなら全くコードを書くことなく短い時間で開発できる。

Microsoft Surface RTに最適のコンテンツ保存用USB外部メモリ – 超小型で取り付けたまま持ち運んでもいい

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以前に紹介したが、Microsoft Surface RTの特徴のひとつにUSBポートを備えているところがある。

「マイクロソフトが満を持して発表したSurface RTは最初にして最高のタブレットだ。キックスタンド、タイプカバー、USBポート、そしてワード、エクセル、パワーポイント、ワンノートの利用が他に比類ない。」
https://matsumotoyoshio.wordpress.com/category/%e3%82%bf%e3%83%96%e3%83%ac%e3%83%83%e3%83%88/

このUSBポートには、PC用の様々なデバイスを取り付けることができる。たとえばプリンターや外付けキーボードなどだ。そしてもちろん、USBメモリも使うことができる。Surface RTを常時インターネットに接続し、SkyDriveにコンテンツをしまっておくのもいいが、USBメモリに保存しておけば大量のデータを手際よく使い分けることができる。

ただしタブレットの使い方はパソコンと違って机の上に置くのではなく、手に取って使うことが多いだろう。またUSBメモリを取り付けたまま持ち運ぶこともあるだろう。そんなとき、この小型のUSBメモリが最適だ。

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<Fig.1 : Microsoft Surface RTに小型のUSBメモリを取り付けた>

このくらいの大きさなら、USBメモリを取り付けたまま持ち運んだり、かばんにしまっても問題ない。Webのユーザー評には「転送速度が遅い」というものもあるが、大きなファイルを大量にコピーするようなことでもなければ、通常の使用に問題はない。

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<Fig.2 : Microsoft Surface RTに取り付けた小型のUSBメモリ>

このメモリにはケースがついているので、使わないときはケースを取り付けておくといい。

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<Fig.3 : Microsoft Surface RTに最適な小型USBメモリとケース>

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<Fig.4 : Microsoft Surface RTに最適な小型USBメモリをケースに収めた>

●追記 2013/07/10

「マイクロソフトが満を持して発表したSurface RTは最初にして最高のタブレットだ。キックスタンド、タイプカバー、USBポート、そしてワード、エクセル、パワーポイント、ワンノートの利用が他に比類ない。」
https://matsumotoyoshio.wordpress.com/2013/07/03/%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%82%af%e3%83%ad%e3%82%bd%e3%83%95%e3%83%88%e3%81%8c%e6%ba%80%e3%82%92%e6%8c%81%e3%81%97%e3%81%a6%e7%99%ba%e8%a1%a8%e3%81%97%e3%81%9fsurface-rt%e3%81%af%e6%9c%80%e5%88%9d%e3%81%ab/

「Surface RTはUSBでレーザープリンタなどが利用できる。これは大きなメリットだ。」
https://matsumotoyoshio.wordpress.com/2013/07/10/surface-rt%e3%81%afusb%e3%81%a7%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%82%b6%e3%83%bc%e3%83%97%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%81%aa%e3%81%a9%e3%81%8c%e5%88%a9%e7%94%a8%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%82%8b%e3%80%82%e3%81%93/

●追記 2013/07/13

「今日は日本版Microsoft Surface Proの発売日」
https://matsumotoyoshio.wordpress.com/2013/06/07/%e4%bb%8a%e6%97%a5%e3%81%af%e6%97%a5%e6%9c%ac%e7%89%88microsoft-surface-pro%e3%81%ae%e7%99%ba%e5%a3%b2%e6%97%a5/

「Surface RTにSurface VGAアダプターとSurface HDデジタルAVアダプターを使い大型モニタに画面を映し出す。授業でSurfaceを利用すれば手際よくコンテンツを提示できるだろう。」
https://matsumotoyoshio.wordpress.com/2013/07/11/surface-rt%e3%81%absurface-vga%e3%82%a2%e3%83%80%e3%83%97%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%81%a8surface-hd%e3%83%87%e3%82%b8%e3%82%bf%e3%83%abav%e3%82%a2%e3%83%80%e3%83%97%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%82%92%e4%bd%bf/

「Microsoft Surface RTでWord、Excel、PowerPoint、OneNoteを使って日常的なパソコン業務のほとんどができる。」
https://matsumotoyoshio.wordpress.com/2013/07/13/microsoft-surface-rt%e3%81%a7word%e3%80%81excel%e3%80%81powerpoint%e3%80%81onenote%e3%82%92%e4%bd%bf%e3%81%a3%e3%81%a6%e6%97%a5%e5%b8%b8%e7%9a%84%e3%81%aa%e3%83%91%e3%82%bd%e3%82%b3%e3%83%b3%e6%a5%ad/

「Microsoft SurfaceのUSBポートにパソコン用のキーボードを接続して使う。専用のタッチカバーやタイプカバーに不満を感じたら市販のキーボードを選んで使おう。」
https://matsumotoyoshio.wordpress.com/2013/07/13/microsoft-surface%e3%81%aeusb%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88%e3%81%ab%e3%83%91%e3%82%bd%e3%82%b3%e3%83%b3%e7%94%a8%e3%81%ae%e3%82%ad%e3%83%bc%e3%83%9c%e3%83%bc%e3%83%89%e3%82%92%e6%8e%a5%e7%b6%9a%e3%81%97/

書評:クラウドの衝撃 – IT史上最大の創造的破壊が始まった(東洋経済新報社)

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「10年後には社内で運用されるサーバはなくなり、すべてがコンピュータ・クラウドに移行する」とは、2007年11月に米マイクロソフトのCEOであるスティーブ・バルマー氏の発言だ。また「世界にコンピュータは5つあれば足りる。1つはグーグル、2つ目はマイクロソフト、そして、ヤフー、アマゾン、イーベイ、セールスフォース・ドットコムだ」とは、2006年11月にサン・マイクロシステムズのCTOであるグレッグ・パパドポラス氏が自身のblogに書いた言葉だ。このグレッグ・パパドポラス氏の言葉は、1943年に当時IBMの社長であったトーマス・ジョン・ワトソンが言ったといわれる「コンピュータは全世界で5台ぐらいしか売れないと思う」を引き合いに出したと思われる。

「コンピュータは全世界で5台ぐらいしか売れないと思う」との言葉は、実際はトーマス・ジョン・ワトソンのものではなく誤った引用だとも言われるが、その真意はコンピュータはとても優秀なので、5台もあれば世界中で必要とされる処理が全部できるようになるだろう、というもののようである。とすれば、まさに今日のクラウド・コンピューティングの時代を予言したかの言葉である。

本書は先のスティーブ・バルマーの言葉とグレッグ・パパドポラス氏の言葉を「はじめに」で引用し、クラウド・コンピューティングの概要をまとめたものだ。

マイクロソフトのクラウド・コンピューティングについては「マイクロソフトは、2008年10月27日、同社のクラウド・コンピューティング戦略の中核となる『WIndows Azure』というクラウド・コンピューティング用の新たなOSと『Azure Platform』というプラットフォーム・サービスをロサンゼルスで開催された同社の年次カンファレンスで発表した。」と書かれ、また「Windows AzureおよびAzure Service Platformは2009年下半期に正式にリリース予定となっている」のように、詳細は書かれていない。本書の発行が2009年2月19日であり、Microsoft Azureのサービス開始は2010年1月だったからだ。その意味ではこの書籍は、マイクロソフトがクラウド・コンピューティング市場へ参加するまでの状況をまとめたものであると言える。

第一章ではクラウド・コンピューティングがグリッド・コンピューティングやユーティリティ・コンピューティングの概念とどう違うのか、またSaaS、HaaS、PaaSというクラウド・コンピューティングの形態の違いなどについて説明される。第二章ではクラウド・コンピューティングを実現するシステムの技術的な説明がされる。ここではマサチューセッツ工科大学のマーティン・リード氏らが2004年の論文で提唱し、グーグルが実装したとされる「エラー忘却型コンピューティング」の概念が説明されている。通常のプログラムはエラーが発生するとプログラムを終了するが、という動作をするが、大規模に分散した疎結合のシステムでは、可用性を優先する必要があるためエラーが発生したとき、その結果を無視して処理を続けるという動作をさせる考え方だ。またアマゾンの経験として、データベースの原則であるACID(原子性、一貫性、独立性、永続性)を保証するデータストアは高可用性が維持できないため、一貫性を多少犠牲にしても高可用性を求めるアプリケーションを優先する、という考え方も示されている。このあたりはクラウド・コンピューティングの概念としてたいへん興味深い。

第五章ではクラウド・コンピューティングを利用する企業側の考え方として、「キャズム理論」の提唱者であるジェフリー・ムーア氏の「コア/コンテクスト」理論から提案している。企業競争力の源泉となるコアな業務であり、かつ万一停止してしまったときに企業の致命的なリスクにつながるミッション・クリティカルな分野には社内リソースを用い、それ以外の分野ではクラウド・サービスを利用するのがよい、という提案だ。また第六章ではクラウド・コンピューティングのためのデータセンターやクライアントPCの活用方法の変化によるハードウエアの変化にも言及されている。

本書の発行日からして、おおよそ2008年までの状況が書かれており、クラウド・コンピューティングの最新の動向を知ることはできない。また詳細な技術情報は書かれていないが、どのような考え方でクラウド・コンピューティングが進められてきたか、といった基本的な考え方と歴史がわかる。またグーグルとアマゾン、とりわけグーグルのクラウド・コンピューティングについて示される例が多い。その意味で、クラウド・コンピューティングの基本を押さえるには良い本だ。

Written by Yoshio Matsumoto

2012年12月23日 at 1:01 AM