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IKEA ソーラーパネル SUNNAN LEDテーブルランプの充電池を交換する – 100円均一ショップで充電池を購入し費用は300円プラス消費税

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日本では乾電池のサイズを単一、単二、単三などと呼んでいるが、アメリカで使われるアルファベットの記号では、単一はD、単二はC、そして単三はAA、とされる。ちなみに単四はAAA、単五がN、単六がAAAAだそうだ。それなら「A」はなんだろう、「B」はどこへ行った、など疑問があるが、それを考え出すと夜眠れなくなるのでこれ以上考えるのはやめておく。

ところで、物の修理は楽しい、というのが俺の持論だ。楽しかった修理は、このblogでも「修理」というタグを作り何度か紹介している。

「真似をするなら自己責任で。電解コンデンサを交換して壊れたパソコンの電源を修理する。」

「バルタン星人の修理 – システム管理者には今あるリソースを無駄なく活用する姿勢が必要である。」

電界コンデンサを交換してパソコンを修理した記事はかなりの人気で、電源ユニットの故障に困っている人があちこちにいることがうかがえる。バルタン星人の修理は後日談があって、つい先日、修理した部分のエポキシ接着剤が劣化して腕がすっぽり抜けてしまった。もういちど修理しなおさなければならない状況である。

さて、そこで、だ。記憶では5年くらい使っているIKEAのSUNNAN LEDテーブルランプだが、最近になって充電容量が減ってきた。しっかり充電しているのだが、点灯時間が短くなってしまっている。このテーブルランプだが、IKEAのWebページでは「太陽光発電で生まれたエネルギーを蓄える充電池(AA 1.2V)3本付き。電池は交換可能で、2年以上の寿命があります」と説明がある。そこで100円均一ショップで買ったニッカド充電池を交換することにした。

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<Fig.1 : IKEAのLEDテーブルランプ SUNNAN レッド>

このテーブルランプは、ソーラーパネルと充電池が一体の電池ボックスを本体から取り外せるようになっている。秀逸なデザインだ。充電するときはこの電池ボックスだけを日に当てればいい。

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<Fig.2 : IKEA LEDテーブルランプ SUNNAN レッドの電池ボックスを取り外したところ>

一体型の電池ボックスを取り外し、裏を向けて4隅のねじを外す。一般的なプラスドライバー一本で中をあけることができ簡単だ。中は単三電池の電池ボックスになっていて、そのまま電池を交換できるようになっている。緑色のシールで巻かれた、ブランド名のない充電池が3本入っている。

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<Fig.3 : IKEA LEDテーブルランプ SUNNAN レッドの電池ボックスを開けたところ>

この充電池だが、まず最初にBYDと書いてある。これは想像だが、モバイル機器の部品を作っている中国のBYD Electronic International Company Limited のことではないかと想像する。次のHは、ニッケル水素充電池である記号のようだ。これも確信はないが。そしてサイズはAAつまり日本では単三サイズであって、1200mAhの容量があり、1.2Vの起電力がある、といったことがわかる。

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<Fig.4 : IKEA LEDテーブルランプ SUNNAN レッドの電池ボックスに入っていた充電池>

100円均一ショップで、単三型のニッケル水素充電池なら1本100円で手に入る。これを3本買ってくる。

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<Fig.5 : 100円均一ショップで買った単三型のニッケル水素充電池>

最初しっかり満充電にしておくのが良いと思ったので、まず充電器でしっかり充電しておく。

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<Fig.6 : 100円均一ショップで買った単三型のニッケル水素充電池を充電器で満充電する>

しっかり充電し満充電状態になったニッケル水素充電池を、もともと入っていた充電池と交換する。この手の機器の中には、はんだで充電池を固定していたりする場合があって、そんなときは交換に手間取るが、これは単なる電池ボックスなので交換は簡単だ。うれしい配慮である。

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<Fig.7 : 100円均一ショップで買った単三型のニッケル水素充電池を電池ボックスに装填する>

あとはねじを締めて元に戻すだけだ。

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<Fig.8 : ドライバーでねじを締め IKEA LEDテーブルランプ SUNNAN レッドの電池ボックスを元に戻す>

「環境」だとか「エコ」だとか「再生可能」だとかキャッチフレーズがあふれる時代だが、本当のエコとは、このような細かい配慮であると思う。IKEAの製品はデザインもいいし安くてお気に入りだが、こうした細かい部分の配慮もあって評価できる。この姿勢が続く限り、これからもIKEAのファンであり続けるに違いない。

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真似をするなら自己責任で。電解コンデンサを交換して壊れたパソコンの電源を修理する。

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学校のシステム管理者はここまでしなければならないのか、といった自問自答を繰り返しながら、壊れたパソコンの修理をやってみた。そもそもの発端はこうだ。

俺が勤める学校には「教員パソコン」と呼ばれる教員一人一台のコンピュータ環境がある。これらは職員室の机上におかれ、教員は自分の机上の「教員パソコン」から校内のファイルサーバーや共有プリンタを利用して事務作業をしたり、インターネットのWebアクセスで教材を調べたりしている。もちろんActive Directoryでコンピュータやユーザーを管理している。

この「教員パソコン」として使われているコンピュータのうち、NEC製のデスクトップ「Mate」のスリムタワー、MY26X/R-Hが次々故障するという事態がこの夏あたりから発生した。昨日は1台、今日は2台、といったように、あたかもタイマーが切れたかのように動かなくなっていく。それは、映画「ブレードランナー」で描かれるレプリカントの寿命が尽きるシーンを思いだすほどだった。

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<Fig.1 : 次々と動かなくなったNECのMate MY26X/R-H>

動かなくなったコンピュータは、ほとんど同じ症状を呈している。それは稼働中に故障するのではなく、ある日、電源を入れようとして、動かなくなっていることに気づく、というものだ。そしてコンピュータは電源ボタンを押す前から電源ランプが点灯したままになっており、電源ボタンを押しても動かない、まったく何の反応もない、というものだ。

事務室を通じて修理の見積もりを依頼すると、数万円かかるということだった。かなりの台数になっているので、修理には相当の予算が必要になる。また古いコンピュータを数万円かけて修理することがよいのかどうかの判断もある。そこで当面、使えなくなったコンピュータを撤去して倉庫に集め、対策を考えることになった。

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<Fig.2 : 倉庫に集められた故障コンピュータ>

しかし次々にコンピュータが壊れていくので、何らかの対策を考えざるを得なくなった。そこで、これらのコンピュータのいったいどこの具合が悪いのかを調べてみることにした。

まだちゃんと動いているものもあったので、問題のないものと故障で動かないものの両方を分解し、メモリを交換してみたりハードディスクを交換してみたりした。そこでわかったのは、電源ユニットに問題があるということだった。動かなくなったコンピュータの電源を取り外し、ちゃんと動いているコンピュータの電源と交換すると、すべてのコンピュータがちゃんと動くことが確かめられたのだ。

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<Fig.3 : 故障の原因だった電源>

そこで、この電源部分だけを交換することができないかを考えた。近くのパソコンショップに電源を持っていき、これと同じものが手に入らないかを聞いてみると、ATマシンの電源はあるていど規格が決まっていて、これはおそらくTFX電源なのではないか、ということを教えてもらった。ただあいにくその店にTFX電源の在庫はなかった。

そこで再度、修理の問い合わせで、「電源部分の故障だということがわかったのだから、電源の交換だけでよいはずだから、もっと安く修理できるのではないか。なんなら電源部分だけを購入してこちらで取り替えてもいい。」と交渉してみた。すると電源部分だけなら7千円ほどで購入できる、というようなこともわかった。

それにしても、20台ちかく故障が出ているので、ひとつ7千円として20台で14万円もかかってしまう。それにしても、どのコンピュータも同じように電源が故障するとは、これは設計ミスか品質管理に問題があるのではないか、とも思われるほどである。

ところで、実は俺の義理の父は電気技師であり、電気製品の修理に詳しい人である。俺も子供の頃からはんだごてを片手にラジオやロジック回路を組み立てたりしたこともあり、修理の話などを聞き、電気機器やその回路、部品の話などをするのをいつも楽しみにしている。いろいろ聞く話の中で思い出したのが、「電気回路で壊れやすいのは電解コンデンサだ」ということだった。

もしかしたら、壊れた症状が同じならば、壊れた部品も同じものかもしれない。それならば、壊れた部品さえ特定できれば、その部品だけ交換することで直るかもしれない、と俺は思った。そこで電源ユニットを開いてみた。

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<Fig.4 : 電源ユニットを開けるとそこは埃でいっぱいだった>

電源ユニットの中は見るに忍びない状況だった。埃でいっぱいである。空冷ファンによって空気が外から中に吸い込まれているのだから、こうなる理由はわかる。しかし、それにしてもひどい埃である。これでは故障するのもあたりまえだ、という気がした。

さて、電源ユニットを開けて回路をざっと眺めるのだが、当然、どこがどうなっているかわかるはずがない。故障の原因が電解コンデンサだと見当をつけたとしても、電解コンデンサは基板上に10個以上ある。ちゃんと動く電源から部品を取り出し、ひとつずつ交換するしかない、と思いながらネットで電解コンデンサの故障について調べると、どうやら電解コンデンサが故障するときに、膨張、液漏れ、といった症状を示すらしいことがわかった。

そこで基板上の部品を見ると、確かに膨張し、頂点がもりあがっている電解コンデンサがある。他の電源も開けて比べると、どうやら全部同じ部分の電解コンデンサの様子がおかしい。

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<Fig.5 : 膨張し頂点がふくれあがった電解コンデンサ>

あらためて電解コンデンサの頭部を見ると、どのメーカーの電解コンデンサも、似たような切り込みが入れてあることに気づく。どうやら電解コンデンサの頭部にバツ印様の切り込みがしてあるのは、膨張したときに目視でわかりやすくするためなのだろう。

そこではんだごてを用意し、様子のおかしい電解コンデンサを取り外し、ちゃんと動いている電源の同じ部分の電解コンデンサを交換して取り付けてみる。すると、ちゃんと電源は動作することがわかった。

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<Fig.6 : 取り外した不良の電解コンデンサ>

この電解コンデンサさえ交換すれば電源はちゃんと動作し、コンピュータも使えるはずである。そこで同等の規格の電解コンデンサを注文し、交換することにした。

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<Fig.7 : 交換用の新しい電解コンデンサをまとめて購入した>

この電解コンデンサは、一個70円である。ひとつの電源ユニットには2個の新しい電解コンデンサが必要であるから、修理に要する費用は140円ということになる。

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<Fig.8 : 交換用の新しい電解コンデンサ>

もともと基盤についていた電解コンデンサより、少し径が大きく高さが低いのだが、基盤には余裕があるので取り付けには問題がなかった。

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<Fig.9 : 電解コンデンサを新しいものに交換した>

電解コンデンサを新しいものに交換すると、どの電源もちゃんと電気を共有してくれるようになった。20台のコンピュータを修理するのに、一個70円の電解コンデンサが40個、すなわち2800円の費用でできることになる。

もちろん、こうした修理はメーカーの保証外になり、何か他のトラブルがおこるかもしれない。したがってこの方法で修理したコンピュータを、そのまま実運用環境におけるかというと、それは問題があるかもしれない。しかし、一時的な実習に使うなど利用の場面はいろいろ考えられる。予算が乏しく、既存の設備を有効利用する方策を少しでも考えなければならない昨今なのだから。

バルタン星人の修理 – システム管理者には今あるリソースを無駄なく活用する姿勢が必要である。

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いかに運用に不可欠であっても、必要なものがいつでも手に入るものではない。既存の機器が最新の状態に保たれるわけではない。故障した機器がすぐに修理されるわけではない。そこでシステム管理者には、今あるリソースを無駄なく活用する姿勢が必要である。

と大上段にかまえて強引な脈絡をつけるのだが、今日は世間話的なネタである。

そもそもモノを修理するという行為は喜びを感じるものだ。休日にふと時間が余ったとき、放置していたいろんなことに気が向くのだが、その中でも壊れたものを修理する、というのはかなり楽しい時間になる。先の週末にはバルタン星人を修理してみた。

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<Fig.1 – 左手の付け根が取れて壊れてしまったソフビのバルタン星人>

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<Fig.2 – 外れた手の先と本体の腕の部分>

このバルタン星人の手の先は細長いふくらみになっているが、ここに大型のハサミを取り付けるようになっている。取り付け部のふくらみの根元はくびれており、強度が弱くなっているので切れて取れて壊れてしまった。この修理はなかなかやっかいである。まず素材が塩化ビニールという軟性樹脂であることが問題だ。軟性樹脂の接着は難しい。さらにこの部分はかなりの強度が必要である。くびれていることに加えて、取り付けたハサミを動かして遊ぶという常時力が加えられる部分でもあるからだ。

強度をかせいで塩化ビニールを固定するには、熱を加えて固定することが最もよいことはわかっているのだが、形が変わってしまうことは防ぎたい。

実はこの部分を、一度エポキシ接着剤で修理した経緯がある。エポキシ接着剤は修理に都合がよい。エポキシ接着剤はAとBの2液を混合して使う接着剤で、混合する前、混合した直後はさらりとした液状だが、混合すると少しずつ固まってくる。2液を混ぜて壊れた部分の隙間に流し込み、しばらく経ってから少し粘度がでてきたものを上から山盛りに盛るという使い方をすると、破損部に接着剤が盛られた状態で固まり、かなりの強度を稼ぐことができる。だがこの部分の修理にはむかなかった。一度エポキシ接着剤で修理するとき何度もペンチでひねったので端が破れてしまっている。

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<Fig.3 – 壊れていないバルタン星人の右腕の付け根部分>

取れた部分をエポキシ接着剤で取り付ける方法がだめだったので、まったく別の修理方法を考えた。要はハサミが付けられるように腕の先にふくれた部分を作ればよいのだ。それはハサミを差し込むと外から見えなくなるので、頑丈であればどんな素材でもいいはずだ。

そこで壊れていない右腕の先をみながら、同じような形になるように何かの素材を加工し、腕の先にねじ込むことを考えた。

素材は何がいいだろうか。この丸い形を作るには、木材が適していると考えた。まず割り箸を流用することを考えたが、割り箸では細すぎる。バルサ材は加工が簡単だが、この細さでは強度がかせげない。いろいろ考え、粉砕した木片を樹脂で固めた集成材が最も適していると判断し、工作用の集成材をホームセンターで手に入れ加工した。

まず集成材をこの腕先の最大寸法になるようにおおまかにノコギリで切り、カッターナイフで少しずつ削って形を整える。片側は腕の根元の穴に収まるように細く削り、もう片方は右腕の先と同じような形に削り出す。

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<Fig.4 – 工作用の集成材を削りだして腕の先に取り付けた>

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<Fig.5 – 工作用の集成材を加工して左腕に取り付けたところの接写>

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<Fig.6 – 左腕を修理したバルタン星人を正面から見た>

この部分はハサミの中に納まるので、形をそれほど丁寧に削る必要はない。おおまかな加工で十分だ。だいたいいい感じにできたところで接着剤で腕の中に収めて固定する。シアノアクリレート系の瞬間接着剤でもいいと思ったが、ここではエポキシ接着剤で固定した。

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<Fig.7 – 修理してハサミを取り付けたバルタン星人の左手付け根>

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<Fig.8 – 修理した左腕と取り付けたハサミの接合部分>

ある程度の時間をおき、腕の付け根に集成材の木片がきちんと接着されたことを確認してから、何度かカッターナイフで形の修正をしてハサミの取り付け具合を調整した。うまく形が整えば、このように外から見てもわからないくらいの接合状態になった。

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<Fig.9 – 修理し復活したバルタン星人>

強度もあるのでハサミをぐるぐる動かしても大丈夫だ。これでいい。

こうして修理をしてみると、自分で納得のいくできばえになるととても満足である。この満足感はシステム管理の喜びに通じるものがある。外から見ただけではわからない。だがあたりまえのように動いているシステムは、管理者が工夫と努力によってちゃんと動くようにしているのである。システムは正常に動いていてあたりまえ。普段は誰も感謝しない。異常があれば非難を受ける。いったいどうなっているんだ。いつまでかかるんだ。早く直せ。

しかしそれでいいのだ。システムを正しく動かす手法はいくつもある。その中から時間と労力などを考え、そのときその時点で最適の手法を選び運用する。自分で工夫し、自分の手でやったものだけがわかる世界だからだ。

Written by Yoshio Matsumoto

2011年7月13日 at 10:55 AM