ホチキス先生の「プログラマーと呼ばれたい」

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Archive for the ‘授業’ Category

高等学校教科「情報」教員はパソコンデスクの天板を修理するか。

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コンピュータ教室に設置されたパソコンデスクの足カバーが壊れているので自分で修理したのだが、天板も剥がれかけているところがあることに気づいた。ついでにこれも直してしまおう。

ここで修理に使う接着剤も、ダイソーで買ったエポキシ2液混合タイプのものだ。エポキシ接着剤は一般に効果速度が遅いが、これは速乾性で10分も経てば水あめ程度に固まってくる。

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足カバーを修理するときと違い、ここでは一定の面積に接着剤を塗るので、へらを使う。

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完全に接着剤が硬化するまで養生テープで押さえておく。

このように高等学校教科「情報」の教員はパソコンデスクを修理もするのだ。

高等学校教科「情報」教員はパソコンデスクの足カバーを修理するか。

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コンピュータ教室にコンピュータデスクが並んでおり、足にプラスチックのカバーがついている。このカバーは、スチールの足を保護するためのものだが、おそらくキャスター付きのイスの足があたってのことだろうが、あちこち割れていることに気が付いた。

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近寄るとこんなかんじで、かなり凶暴に割れている。

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これでは生徒が足をぶつけて怪我をするかもしれない。とはいえ、このカバーを外すとスチールがむき出しになるので外すわけにもいかない。外しても危険である。このエッジが切り立ったスチールから保護するためにカバーが付いているのだから。

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いくつかは応急処置的に養生テープを巻いてみた。しばらくは止まってくれるが、そのうち剝がれてくる。

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このカバーは簡単に取り外しできるように作られているため、同じものを注文して取り替えられそうだ。学校設備に関することは事務室の管轄なので、事務室に相談した。このような場合、学校によるのだが、必ずしも理解が得られるとは限らない。今回のケースでは、まず「型番を教えてください」と言われた。しかしパソコンデスクにメーカー名も型番も書いていないので私にはわからない。むしろ事務室が知っているはずなのだが、と思いながら「生徒が怪我をするかもしれないので探して買ってほしい」と言ったが「型番がわからないと注文できません」で終わった。

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そこで自分で修理することにした。修理に使ったのはエポキシ2液混合タイプの接着剤だ。これはエポキシ接着剤のなかでも硬化速度が比較的早いものだ。「約10分で硬化」と書かれているが、実際、2液を混ぜて10分も経つと水あめ程度に固まってしまう。この接着剤はダイソーで買ったものだ。

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紙の上に2液を等量押し出し、つまようじで混ぜる。割れているところに塗り、養生テープで押さえる。完全に硬化するには時間がかかるので押さえておくのだ。養生テープにはエポキシ接着剤は張り付かないので、硬化した後でパリッと剥がすことができる。

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強度をかせぐために割れたところを内側からかぶせるように厚めに接着剤を盛っておく。

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硬化するまで時間がかかるが、そのあいだカバーを外したままにもできないので、待つ間にも机の足に取り付けておく。

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高等学校の教科「情報」教員は、このようにパソコンデスクの修理もしなければならないのだ。

令和元年度兵庫県私学教育情報化研究会第一回研修会の内容と資料 – 神戸学院大学附属中学校・高等学校 – 20190723

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令和元年(2019年)7月23日に「令和元年度兵庫県私学教育情報化研究会第一回研修会」で、「情報教育におけるプログラミング教育の現状と課題~学校現場の視点から~」の題で講演をさせていただき、Micro:bitとArduinoを使ったプログラミング実習について実習研修を行った。

講演の内容をかいつまんで説明すると、学習指導要領の改訂により「プログラミング教育」が注目されているが、本来は2000年の教科「情報」の導入からプログラミング教育が必要であったはずだということ、産業のあらゆる分野でプログラマーが必要となり、社会のあらゆる場面で情報機器が使われる現代において、すべての人間がプログラミング力を身に着けておくべきであること、そして今回の学習指導要領の改訂では、小学校では実際にプログラミングをする「体験」を通じてプログラミング的思考を育成すること、中学校では「ネットワークを利用した動的コンテンツの作成」すなわち動的Webページの実習など高度な内容が想定されていること、などをお話しした。

「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成と プログラミング教育に関する有識者会議」の「議論のとりまとめ」には「コーディング(プログラミング言語を用いた記述方法)を覚えることがプログラミング教育の目的であるとの誤解が広がりつつある」や「時代を超えて普遍的に求められる力としての『プログラミング的思考』などを育むことであり、コーディングを覚えることが目的ではない。」といった記述があり、一部に「プログラミングはしなくてよい」といった誤解が生じているが、「子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら」のように婉曲的表現ながらプログラミングを実際にさせることが必要だと書かれている。ここを見落としてはならない。

小学校でブロック型のプログラミングを体験した子供たちに対して、中学校、高等学校でどのように体系的なプログラミング学習を行うかが焦眉の課題である。

<研修会の資料>

2019年7月29日

松本 吉生(まつもとよしお)

Microsoft MVP Data Platform
京都に生まれ、神戸で幼少期を過ごす。大学で応用化学を学んだのち、理科教諭として高等学校に勤務する。教育の情報化が進む中で校内ネットワークの構築運用に従事し、兵庫県立明石高等学校で文部科学省の「光ファイバー網による学校ネットワーク活用方法研究開発事業」に携わる。兵庫県立西宮香風高等学校では多部制単位制の複雑な教育システムを管理する学籍管理データベースシステムをSQL ServerとInfoPath、AccessなどのOfficeソフトウエアによるOBA開発で構築・運用する。2015年から2017年まで兵庫県立神戸工業高等学校でC#プログラミング、IoTなどのコンピュータ教育を行い、現在は兵庫県立神戸甲北高等学校に勤務する。2004年からマイクロソフトMVP(Microsoft Most Valuable Professional)を受賞し、現在16回目の連続受賞。2016年にマイクロソフト認定教育者(Microsoft Innovative Educator Experts : MIEE)を受賞し、現在4回目の連続受賞。

 

Micro:bit の電源に使えるんじゃないか – スイッチ付きの CR2032 ボタン電池バッテリーホルダー

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Micro:bit 関連の拡張デバイスがいろいろと発売されており、単体での実習だけでなく様々な応用が簡単にできるようになり、Micro:bit をさらに楽しめるようになった。ただそれらの拡張デバイスは、一つ一つはそれほど高いものではないが、実習に使うとなれば 20個、40個と数をそろえなければならず、結果として合計金額は決して安くはない。

Micro:bit は USB で給電することができるので、スマートフォン用のモバイルバッテリーを使うことができる。また筆者は高校の授業で Micro:bit や Arduino を使うとき、百均で買った乾電池の USB モバイル給電アダプターを使っている。

もし Micro:bit をウエアラブルに使うことを考えると、たとえばバッチのように胸に着けて LED を光らせるようなことを考えたとき、ボタン電池を使うとうまくいくだろう。そこで目を付けたのがこれだ。

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これは CR2032 ボタン電池を 2個装填し、6V出力するバッテリーホルダーだ。このホルダーのいいところは、スイッチもついているところだ。もし工作で Micro:bit 給電ユニットを作ろうと思うと、乾電池ホルダーとスイッチは必須であるので、このホルダーを使うと手軽に作ることができそうだ。

あとは基板と Micro:bit の接続をどう工夫するか、基板の大きさ、部品の配置、ネジ穴の位置、ボルトとナットの選択、などを考える。

2018年9月4日

松本 吉生(まつもとよしお)
Microsoft MVP Data Platform

1961年京都に生まれ、神戸で幼少期を過ごす。大学で応用化学を学んだのち、理科教諭として高等学校に勤務する。教育の情報化が進む中で校内ネットワークの構築運用に従事し、兵庫県立明石高等学校で文部科学省の「光ファイバー網による学校ネットワーク活用方法研究開発事業」に携わる。兵庫県立西宮香風高等学校では多部制単位制の複雑な教育システムを管理する学籍管理データベースシステムをSQL ServerとInfoPath、AccessなどのOfficeソフトウエアによるOBA開発で構築・運用する。2015年から2017年まで兵庫県立神戸工業高等学校でC#プログラミング、IoTなどのコンピュータ教育を行い、現在は兵庫県立神戸甲北高等学校に勤務する。2004年からマイクロソフトMVP(Microsoft Most Valuable Professional)を受賞し、現在15回目の連続受賞。2016年にマイクロソフト認定教育者(Microsoft Innovative Educator Experts : MIEE)を受賞し、現在4回目の連続受賞。

Written by Yoshio Matsumoto

2018年9月4日 at 3:37 PM

Micro:bit の学習用拡張実験モジュールを作る – CR2024 ボタン電池による給電と外部 LED のコントロールボード

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Micro:bit は本体に LED 表示機能を有し、加速度センサや磁気センサ、CPU の温度測定機能を利用した温度センサ機能、LED を照度センサとして利用できるなど、他のマイコンボードとは違い単体で様々な実験ができるところが特徴だ。さらに Micro:bit によるプログラミング実習を、外部 LED のコントロールやウエアラブルに使うことを考え、拡張ボードを作っている。

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市販のフレキシブル基板を使い、Micro:bit にあわせて穴を開ける。CR2032 ボタン電池ホルダーと接続ケーブル、赤、緑、青の LED を取り付ける。まだプロトタイプなので抵抗など必要な部品の全ては配置できていない。

Micro:bit 本体とは距離をあけて取り付けなければならないので、プラスチックのスペーサーを使う。

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ここで問題点がひとつある。それは Micro:bit をボルトとナットで止めるときに、隣の I/O ピント接触してしいそうなところだ。

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なぜいま少し、1mm でも内側に穴を配置してくれていればこのような問題はおこらなかったのに、と設計者に恨みを言いたくもなるが、Micro:bit はこのような設計であり、ボルトには頭の下側が斜めになった「皿ネジ」を使うことが推奨されている。しかし皿ネジは見た目が悪く、安定感に欠けるのでできれば使いたくない。このあたりはどう解決するか試行錯誤している。

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給電コネクタ部分はこのようになる。あえてスイッチを設けず、コネクタを付け外すことでスイッチとするシンプルな構造とした。

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2018年4月18日

松本 吉生(まつもとよしお)
Microsoft MVP Data Platform

1961年京都に生まれ、神戸で幼少期を過ごす。大学で応用化学を学んだのち、理科教諭として高等学校に勤務する。教育の情報化が進む中で校内ネットワークの構築運用に従事し、兵庫県立明石高等学校で文部科学省の「光ファイバー網による学校ネットワーク活用方法研究開発事業」に携わる。兵庫県立西宮香風高等学校では多部制単位制の複雑な教育システムを管理する学籍管理データベースシステムをSQL ServerとInfoPath、AccessなどのOfficeソフトウエアによるOBA開発で構築・運用する。2015年から2017年まで兵庫県立神戸工業高等学校でC#プログラミング、IoTなどのコンピュータ教育を行い、現在は兵庫県立神戸甲北高等学校に勤務する。2004年からマイクロソフトMVP(Microsoft Most Valuable Professional)を受賞し、現在15回目の連続受賞。2016年にマイクロソフト認定教育者(Microsoft Innovative Educator Experts : MIEE)を受賞し、現在4回目の連続受賞。

Minecraft Education 版の新機能(3) – ミュートボタン

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教育版マインクラフトの機能拡張がすすんでいる。新しいバージョンではミュートボタンが搭載された。このミュート機能は、コマンドを使ったときのレスポンス表示をミュートする機能だ。サウンドのミュートではない。マインクラフトではコマンド入力によって世界を操作すると、画面に実行した操作のレスポンスが表示される。たとえば /weather thunder コマンドで天候を雷雨に変更すると、画面にレスポンスが表示される。

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コマンド入力モードでは実行したコマンドの結果が履歴で表示されている。

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コマンド入力モードで右上にある「ミュート」スライダを右にして「オン」にすると、コマンド実行の結果を画面に表示しなくなる。雷雨になったマインクラフトの世界を /weather clear コマンドで晴れにしてみよう。

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コマンドを実行して天気が晴れになろうとしている。しかし実行結果は画面に表示されていない。

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コマンド入力を多用したとき、画面が実行レスポンスの履歴で邪魔になることがある。「ミュート」機能をオンにすると、レスポンスが表示されないので操作の邪魔にならずにすむだろう。

Minecraft Education 版の新機能(2) – コマンド入力ボタン

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マインクラフトにはコマンド入力モードがあり、教育版でなくてもコマンドを使ってマインクラフトの世界をコントロールすることができる。プログラミングの基本はコマンド入力だといってもいいが、小学生にとってはキーボードからのコマンド入力は敷居が高い。そこで基本的ないくつかのコマンドをマウスでクリックして実行できるボタンが搭載された。

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画面の下にあるコマンド入力テキストボックスの左にスラッシュ「/」のボタンがある。このボタンをクリックすると「世界のスポー地点を設定する」、「テレポート」、「時間」、「天候」のメニューが表示され、これら基本的なコマンドをマウスクリックだけで実行できる。

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たとえば「天候」のボタンをクリックすると、コマンドラインに「/weather」のコマンドが自動的に書かれ、次のメニュー「晴れ」、「雨」、「雷雨」を選ぶことができる。

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限られたコマンドだが、このボタンを使うことによってコマンドの使い方や記述方法を学ぶことができる。子供たちにはボタンがあることさえ伝えておけば、あとは自分でやってみて身に着けることができるだろう。まさに、体験的学習を明確に意識した実装だ。