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秋月電子通商が販売するKm2Net Inc.のディジタルUSBインタフェース Km2Net USB-IO2.0(AKI)を試す
Km2Net USB-IO2.0(AKI)はKm2Net Inc.のディジタルUSBインタフェースで秋月電子通商が販売している。これは汎用ディジタル入出力12ピンを持ち、USB-2.0接続、動作電力はUSBから供給するので独自電源不要、600milソケット対応なのでブレッドボードでの実験がしやすい、HIDデバイスとして認識されるのでドライバが不要、Visual Studio による VB のサンプルプログラムが添付されている、などの特徴がある。
<Fig.1 : Km2Net USB-IO2.0(AKI) のパッケージをあけたところ>
パッケージには Km2Net USB-IO2.1(AKI) の本体と、600mil 対応のピンが入っている。使うには工作が必要だ。まずはこれらのピンを Km2Net USB-IO2.1(AKI) の本体にはんだ付けしよう。
<Fig.2 : Km2Net USB-IO2.1(AKI) の本体と 600mil 対応のピン>
添付のピンのうち、L字型に曲がったピンは6列だが、Km2Net USB-IO2.1(AKI) の本体には5列のピン穴がある。ペンチかニッパーでピンを1列外そう。
<Fig.3 : L字型のピンを1列外す>
また Km2Net USB-IO2.1(AKI) の本体には両側にディジタル入出力のピン穴がそれぞれ7列ずつあるので、添付のピンを切り離し7列のピンを2つ作ろう。
<Fig.4 : 7列のピンを2つ作る>
切り離した7列のピンをブレッドボードに挿してみる。これを本体にはんだ付けするのだが、ピンが曲がってブレッドボードに挿せなくなることも考えられるので、このままはんだ付けすることにする。
<Fig.4 : 7列のピンをブレッドボードに挿してみる>
<Fig.5 : ブレッドボードに挿した7列ピンの上に Km2Net USB-IO2.1(AKI) の本体を乗せる>
この状態ではんだ付けをすると、熱でブレッドボードが痛む可能性がある。はんだ付けは手早く、確実にしよう。
<Fig.6 : Km2Net USB-IO2.1(AKI) の本体に7列ピンをはんだ付けした>
次に5列のL字型ピンをはんだ付けする。これは基板裏側からのはんだづけになる。
<Fig.7 : Km2Net USB-IO2.1(AKI) の本体に5列のL字型ピンをはんだ付けする>
Km2Net USB-IO2.1(AKI) の本体には Visual Studio のサンプルプログラムがついている。言語は Visual Basic だ。本体をブレッドボードに取り付け、J1-0入力に LED を取り付ける。Visual Studio を起動し、サンプルプログラムを動かす。
<Fig.8 : Km2Net USB-IO2.1(AKI) のサンプルプログラムを起動する>
「入出力状態」の左端「0」をクリックすると接続した LED が点いたり消えたりする。
<Fig.9 : Km2Net USB-IO2.1(AKI) のJ1-0に取り付けた LED が消えている>
<Fig.10 : Km2Net USB-IO2.1(AKI) のサンプルプログラムを起動して左端の「0」をクリックして赤色に変える>
<Fig.11 : Km2Net USB-IO2.1(AKI) のJ1-0に取り付けた LED が点いた>
このように、実に簡単にUSBインタフェースを使えることがわかった。これを使って様々なディジタルデバイスをコンピュータからコントロールできるだろう。