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片手間プログラマーの復権 – Visual Studio 2013でクライアントサーバー型データベースアプリケーションをあっというまに作る(5) – 「検索条件ビルダー」を使ってキーワードによる「部分一致」検索をノンコードで実装する

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前回の記事で「片手間プログラマーの復権 – Visual Studio 2013でクライアントサーバー型データベースアプリケーションをあっというまに作る(4) – 「検索条件ビルダー」を使ってキーワードによる「前方一致」、「後方一致」、「部分一致」検索を実装する」を紹介した。今回は「条件検索ビルダー」を使ってノンコードで「部分一致」を実装する手順を紹介する。Visual Studio 2013 で「検索条件ビルダー」を使えば、一行もコードを書く必要はない。

Visual Studio 2013 を起動し、C#の Windows Form アプリケーションの新しいプロジェクトを作成する。データ接続は「データソース構成ウィザード」で SQL Server のテーブルに接続しておく。データソースを構成したら、接続先のテーブルを画面にドラッグしてデータグリッドビューを作成する。ここまでの手順は、前回までの記事を参考にしてほしい。

部分一致_001_mid_640

<Fig.1 : データソース構成ウィザードで SQL Server に接続するデータグリッドビューを作成した>

生徒BindingSource または生徒TableAdapter、あるいはデータグリッドビューを選択して右上に表示される「スマートタグ」の小さな三角アイコン▲をクリックし「クエリの追加」をする。

部分一致_003_mid_640

<Fig.2 : バインディングソースのスマートタグから「クエリの追加」を行う>

「条件検索ビルダー」が起動するので、クエリテキストを次のように変更する。

——————————————————————-
SELECT 学籍番号, 氏名, クラス, 住所, 性別, 性別コード FROM dbo.生徒
WHERE 氏名 LIKE ‘%’ + @SelectNamePartial + ‘%’
——————————————————————-

SQL 文では文字列をシングルクォーテーションで挟む。パラメータクエリのパラメータの前後に、シングルクォーテーションで挟んだ「%」の文字列を加えると、部分一致のクエリになる。

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<Fig.3 : 「条件検索ビルダー」でクエリテキストを編集する>

「検索条件ビルダー」を終了すると、フォームに fillByToolStrip が生成している。これだけで、この検索は、部分一致になっている。

部分一致_005_mid_640

<Fig.4 : 「条件検索ビルダー」を終了すると fillByToolStrip が生成している>

部分一致のクエリを実装するにはこれだけでいい。ビルドして動作を確認する。

部分一致_006_mid_640

<Fig.5 : ビルドして部分一致を確認する>

このように「検索条件ビルダー」のクエリさえ記述すれば、部分一致の検索フォームをノンコードで作ることができる。検索条件ビルダーを活用して、データベース接続アプリケーションを簡単に作ろう。

<前の記事>
片手間プログラマーの復権 – Visual Studio 2013でクライアントサーバー型データベースアプリケーションをあっというまに作る(4) – 「検索条件ビルダー」を使ってキーワードによる「前方一致」、「後方一致」、「部分一致」検索を実装する

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片手間プログラマーの復権 – Visual Studio 2013でクライアントサーバー型データベースアプリケーションをあっというまに作る(4) – 「検索条件ビルダー」を使ってキーワードによる「前方一致」、「後方一致」、「部分一致」検索を実装する

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Microsoft Visual Studio 2013 を使えば、ノンコードで SQL Server に接続するデータベースアプリケーションを作ることができることを紹介した。前回「片手間プログラマーの復権 – Visual Studio 2013でクライアントサーバー型データベースアプリケーションをあっというまに作る(3) – 「検索条件ビルダー」を使ってキーワードによる選択クエリをノンコードで実装する」では、全文一致検索によってデータを絞り込むアプリケーションは「条件検索ビルダー」でノンコードで実装できることを紹介した。今回は、キーワードの「完全一致」ではなく、「前方一致」あるいは「後方一致」、「部分一致」で検索するフォームを作ってみよう。「前方一致」あるいは「後方一致」、「部分一致」を「条件検索ビルダー」を使って実装するには、SQL 文を LIKE 演算子で構成するとよい。

Visual Studio 2013 を起動し、新しいプロジェクトを作成する。言語はC#として Windows Form フォームアプリケーションを作ろう。

前方一致後方一致_001_mid_640

<Fig.1 : Visual Studio 2013 で Windows Form アプリケーションを作る新しいプロジェクトを始める>

次にデータ接続を作成しよう。画面の右端「データソース」タブを展開し、「新しいデータソースを追加」する。データソースの構成は「データソース構成ウィザード」で画面に従ってすすめる。説明は省略するが、画面ショットだけ紹介しよう。

前方一致後方一致_002_mid_640

<Fig.2 : 「データソース」タブを展開し「新しいデータソースの追加」をクリックして「データソース構成ウィザード」をはじめる>

前方一致後方一致_003_mid_640

<Fig.3 : 「データソース構成ウィザード」でデータソースの種類を選択する>

前方一致後方一致_004_mid_640

<Fig.4 : 「データソース構成ウィザード」でデータベースモデルを選択する>

前方一致後方一致_005_mid_640

<Fig.5 : 「データソース構成ウィザード」でデータ接続を選択する>

前方一致後方一致_006_mid_640

<Fig.6 : 「データソース構成ウィザード」で接続文字列をアプリケーション構成ファイルに保存する>

前方一致後方一致_007_mid_640

<Fig.7 : 「データソース構成ウィザード」でデータベースオブジェクトを選択する>

「データソース構成ウィザード」を終了すると、データソースに接続先の SQL Server のテーブルが表示される。「生徒」テーブルをデザインビューのフォームへドラッグし、データグリッドビューを作成しよう。データグリッドビューを作成したら、すべてのフィールドが表示されるようにデータグリッドビューを右に広げよう。

前方一致後方一致_008_mid_640

<Fig.8 : 「データソース構成ウィザード」でデータソースが構成できた>

前方一致後方一致_009_mid_640

<Fig.9 : 構成したデータソースから「生徒」テーブルをフォームにドラッグしてデータグリッドビューを作成する>

データグリッドビューが生成すると同時に、データ接続に関するオブジェクトが5つ生成する。データセット、バインディングソース、テーブルアダプター、テーブルアダプタマネージャー、そしてバインディングナビゲーターだ。このうち、生徒BindingSource または生徒TableAdapter、あるいはデータグリッドビューを選択して右上に表示される「スマートタグ」の小さな三角アイコン▲をクリックし「クエリの追加」をする。

前方一致後方一致_010_mid_640

<Fig.9 : スマートタグから「クエリの追加」を行う>

スマートタグから「クエリの追加」を行うと「条件検索ビルダー」ウィンドウが表示される。ここで絞り込む検索条件を次のように LIKE 演算子を使ってクエリテキストを編集しよう。

——————————————————————-
SELECT 学籍番号, 氏名, クラス, 住所, 性別, 性別コード FROM dbo.生徒
WHERE 氏名 LIKE @SelectNameLike
——————————————————————-

前方一致後方一致_011

<Fig.10 : スマートタグから「クエリの追加」を行い「条件検索ビルダー」を起動する>

前方一致後方一致_012

<Fig.11 : 「条件検索ビルダー」でクエリテキストを編集する>

クエリを設定するとフォームに fillByToolStrip が自動的に生成する。次にフォーム上にテキストボックスとボタンを作成し、ボタンのテキストを「前方一致」とする。そしてボタンのクリックイベントに次のコードを書く。SQL 文では「%」が任意の文字列をあらわすのだ。

——————————————————————-
try
    {
    this.生徒TableAdapter.FillBy(this.mYSQLSVDataSet.生徒, textBox1.Text + "%");
    }
catch (System.Exception ex)
    {
    System.Windows.Forms.MessageBox.Show(ex.Message);
    }
——————————————————————-

前方一致後方一致_013_mid_640

<Fig.12 : フォームにテキストボックスと「前方一致」のボタンを作る>

前方一致後方一致_014_mid_640

<Fig.13 : 「前方一致」ボタンのクリックイベントにコードを書く>

同様に「後方一致」と「部分一致」、「全件取得」のボタンを作成する。ボタンのクリックイベントにそれぞれ次のコードを書く。

<「後方一致」ボタンのクリックイベント>
——————————————————————-
try
    {
    this.生徒TableAdapter.FillBy(this.mYSQLSVDataSet.生徒, "%" + textBox1.Text);
    }
catch (System.Exception ex)
    {
    System.Windows.Forms.MessageBox.Show(ex.Message);
    }
——————————————————————-

<「部分一致」ボタンのクリックイベント>
——————————————————————-
try
    {
    this.生徒TableAdapter.FillBy(this.mYSQLSVDataSet.生徒, "%" + textBox1.Text + "%");
    }
catch (System.Exception ex)
    {
    System.Windows.Forms.MessageBox.Show(ex.Message);
    }
——————————————————————-

<「全件取得」ボタンのクリックイベント>
——————————————————————-
try
    {
    this.生徒TableAdapter.Fill(this.mYSQLSVDataSet.生徒);
    }
catch (System.Exception ex)
    {
    System.Windows.Forms.MessageBox.Show(ex.Message);
    }
——————————————————————-

前方一致後方一致_015_mid_640

<Fig.14 : 「後方一致」、「部分一致」、「全件取得」ボタンを作りクリックイベントにコードを書く>

ビルドしてテキストボックスに入力し、絞り込み検索を確かめる。

前方一致後方一致_016_mid_640

<Fig.15 : アプリケーションをビルドして「後方一致」、「部分一致」、「全件取得」の動作を確かめる>

このように前方一致、後方一致または部分一致のフォームを作るには、検索条件ビルダーで SQL 文を LIKE 演算子で絞り込むこととし、fillBy メソッドの文字列に SQL 文で任意の文字列を示す「%」を加えるといい。

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片手間プログラマーの復権 – Visual Studio 2013でクライアントサーバー型データベースアプリケーションをあっというまに作る(3) – 「検索条件ビルダー」を使ってキーワードによる選択クエリをノンコードで実装する

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前回の記事「片手間プログラマーの復権 – Visual Studio 2013でクライアントサーバー型データベースアプリケーションをあっというまに作る(2) – テーブル接続一対一アプリケーションの作成手順」で Visual Studio 2013 を使えば SQL Server のテーブルに対して1対1で接続するアプリケーションは、ノンコードであっという間に作ることができる手順を紹介した。しかし、データが少ない場合はともかく、たいていの場合テーブルにストアされているデータを全部いちどに取得することは考えにくい。なんらかのキーを使って選択して取得することが必要だ。データセットにキーワードをパラメーターとして渡す、いわゆる「パラメータクエリ」の実装だ。

Visual Studio 2013 の「検索条件ビルダー」を使えば、単純キーワードでデータを選択して取得するフォームをノンコードで作ることができる。

前回作ったフォームのデザインビューで、下部のデータ接続関係のオブジェクトが並んでいるところに「生徒TableAdapter」という名前のテーブルアダプターがある。これをマウスでポイントすると、右上に「スマートタグ」と呼ばれる小さな三角アイコン▲が表示される。これをクリックすると「生徒TableAdapterタスク」というタスクの一覧が表示される。ここで「クエリの追加」をクリックする。

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<Fig.1 : 「生徒TableAdapterタスク」で「クエリの追加」をする>

「検索条件ビルダー」のウィンドウが表示されるので「クエリテキスト」に絞り込みたい検索条件を SQL 文で記述する。記述式の例文がウィンドウ下部にあるので、それにならって式を作ろう。ここでは「性別」をキーワードにして「男」か「女」かを絞り込むことにし、次のような式を書く。

SELECT 学籍番号, 生徒氏名, 性別, 作成日, 更新日 FROM dbo.生徒 WHERE 性別 = @SelectSeibetsu

SQL 文のステートメントは大文字小文字を区別しない。また改行して記述しても連続した一文とみなされる。@のパラメータ名は自分で好きなものを決めればいい。

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<Fig.2 : 「検索条件ビルダー」で選択条件クエリを実装する>

やるべきことはこれだけだ。「OK」を押してデザインビューに戻ると、フォームに新しいメニューが自動的に生成し、下部には「fillByToolStrip」が生成したことがわかる。

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<Fig.3 : フォームに「fillByToolStrip」が生成した>

ビルドしよう。fillByToolStrip のテキストボックスに「男」や「女」を入力して「FillBy」をクリックすると、男だけ、女だけのデータが絞り込まれて表示される。

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<Fig.4 : fillByToolStrip で男だけのデータを絞り込むことができた>

このように「検索条件ビルダー」を使えば、このようなパラメータクエリをノンコードで実装できる。これまでデータベースアプリケーションを作ることが難しいと断念していた者は、ぜひ試してほしい。

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片手間プログラマーの復権 – Visual Studio 2013でクライアントサーバー型データベースアプリケーションをあっというまに作る(2) – テーブル接続一対一アプリケーションの作成手順

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片手間プログラマーの復権 – Visual Studio 2013でクライアントサーバー型データベースアプリケーションをあっというまに作る(2) – テーブル接続一対一アプリケーションの作成手順

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前回の記事「片手間プログラマーの復権 – Visual Studio 2013でクライアントサーバー型データベースアプリケーションをあっというまに作る(1) – テーブル接続一対一の一般的な業務アプリケーションは30秒でできる。」にも書いたが、プログラミングが簡単にできるようになった、と言っても、数年前までは SQL Server のようなデータベースに接続してデータを送受信する、クライアント・サーバー型のアプリケーションを作るのは、やはりそれなりに難しかった。初心者向けのプログラミング解説書は、たとえば「電卓」や「メモ帳」のようなWindows Form 上で機能するアプリケーションの作り方はたいへん丁寧に説明され、誰でもすぐに作ることができるようになっているが、データベースに接続するクライアント・サーバー型のアプリケーションの作り方は全く説明されないか、説明があっても少しだけで、業務に使えるアプリケーションを作るまでには説明されていない。そこで「データベースアプリケーションの作り方」といった書籍をみることになるが、こちらは敷居が高く、読み進めるための高度な前提知識が必要で断念せざるを得ない場合が多い。

しかし今は違う。Visual Studio 2013 がある。

Visual Studio 2013 を使えば、SQL Server に接続するクライアントアプリケーションはあっという間にできる。単にテーブルと一対一で接続し、データを閲覧、編集することでよければ、ウィザードをすすめることで数分、極端な場合たった30秒で作ることができる。手順を紹介しよう。ここで使うのは Microsoft の Web サイトから無償でダウンロードできる Visual Studio Express 2013 for Desktop だ。

まず Visual Studio 2013 を起動し「新しいプロジェクト」をクリックする。テンプレートは Windows フォームアプリケーション、言語は C# を選ぼう。

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<fig.1 : Visual Studio 2013 を起動し「新しいプロジェクト」をクリックする>

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<fig.2 : テンプレートを Windows フォームアプリケーション、言語は C# とする>

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<fig.3 : Windows フォームアプリケーションを作る準備ができた>

空白のフォームが生成しフォームアプリケーションを作る準備ができた。次に SQL Server に接続するための「データ接続」を構成しよう。「データ接続」を構成するには、画面の左にたたまれているタグ「データソース」をクリックして開く。「プロジェクトには現在関連データソースがありません。」と表示がされるので、「新しいデータソースの追加」をクリックする。

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<fig.4 : 「データソース」タグをクリックして「データソース」を構成する>

「データソース」タグをクリックして「データソース構成ウィザード」をはじめる。まず「データソースの種類を選択」をする。ここではSQL Server に接続したいので「データベース」を選ぶ。

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<fig.5 : 「データソース構成ウィザード」で「データソースの種類を選択」をする>

次に「データベースモデルの選択」をする。「データソースの種類を選択」で「データベース」を選んだ場合は「データセット」しか選択肢がない。

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<fig.6 : 「データソース構成ウィザード」で「データベースモデルの選択」をする>

次に「データ接続の選択」になるが、もし Visual Studio で一度でもデータ接続を作ったことがあれば、作ったことのあるデータ接続の名前が表示されており選択できるようになっている。これを使ってもいいし、あるいは利用できるデータ接続が表示されない場合は「新しい接続」ボタンをクリックしてデータ接続を作成する。

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<fig.7 : 「データソース構成ウィザード」で「データ接続の選択」をする>

「データ接続の選択」で「新しい接続」をクリックすると「接続の追加」ウィンドウが表示される。デフォルトで「データソース」が Microsoft SQL Server (SqlClient) になっていることを確認し、「サーバー名」のドロップダウンリストボックスをクリックすると、その環境で利用することができる SQL Server の一覧が表示される。なお「サーバーへのログオン」はデフォルトで「Windows 認証を使用する」となっている。これはActive Directory のユーザー認証を使って SQL Server にログオンする方法で、SQL Server への接続にいちいち ID やパスワードを要求されず、ユーザー管理を Active Directory で一元管理できる方法で「統合 Windows 認証」などと呼ばれることもある。もう一方の「SQL Server 認証」は認証を SQL Server で行う方法で、Active Directory を使わない環境などではこちらを利用することになる。ユーザー認証は一元管理することが望ましいので、推奨されるのは「Windws 認証」だ。

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<fig.8 : 「データソース構成ウィザード」で「接続の追加」をする>

「サーバー名」を選択できたらグレーアウトしていた「データベースへの接続」項目を設定することができる。「データベース名の選択または入力」のドロップダウンリストボックスで、対象の SQL Server の利用できるデータベース名が一覧で表示されるので、接続したいデータベース名を選択する。

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<fig.9 : 「データソース構成ウィザード」で「接続の追加」をし「データベースへの接続」を設定する>

「データベースへの接続」が設定できたら念のため「テスト接続」のボタンをクリックして SQL Server に接続できることを確認しよう。「テスト接続に成功しました。」のメッセージウインドウが表示されればいい。

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<fig.10 : 「データソース構成ウィザード」で「テスト接続」をしテスト接続が成功したメッセージ>

次に進むと「データ接続の選択」に戻り、「アプリケーションがデータベースへの接続に使用するデータ接続」に新たに作成されたデータ接続が表示されている。この名称は、コンピュータ名+SQL Server インスタンス名+データベース名のように付けられる。

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<fig.11 : 「データソース構成ウィザード」で「テスト接続」をしテスト接続が成功したメッセージ>

ここまででデータベースへの接続文字列が自動的に生成している。これを確認するには「アプリケーションに保存する接続文字列(詳細を参照するために展開」を展開する。

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<fig.12 : 「データソース構成ウィザード」でアプリケーションに保存する接続文字列を確認する>

この接続文字列を直接編集することはないが、Visual Studio 2013 のデータソースウィザードを使わず手作業でデータベースの接続を構成する場合には参考になる。

次にすすむと「接続文字列をアプリケーション構成ファイルに保存する」のメッセージが表示される。接続を保存する名前が自動的につけられており、特に必要がなければ変更する必要はない。

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<fig.13 : 「データソース構成ウィザード」で接続文字列をアプリケーション構成ファイルに保存する>

データベースへの接続文字列が保存されたら、次はこのフォームに接続するテーブルやビュー、ストアドプロシージャなどを選択する。接続したいテーブルやビュー、実行したいストアドプロシージャなどをチェックボックスで選択して「完了」をクリックする。これでデータソース構成ウィザードは終了だ。

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<fig.14 : 「データソース構成ウィザード」で接続したいテーブルやビュー、ストアドプロシージャなどを選択する>

データソース構成ウィザードを終了すると Visual Studio 2013 の開発画面に戻る。展開された左のタブ「データソース」にデータソース構成ウィザードで構成したデータセットと接続するテーブル名が表示されている。テーブル名を展開するとフィールドが確認できる。

このテーブルの内容をフォームに表示し、データを編集できるようにするには、ただ一つの操作だけ、テーブル名をフォームにドラッグするだけだ。

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<fig.15 : 「データソース」タブのテーブル名「生徒」をフォームにドラッグしてデータグリッドビューなどを生成した>

「データソース」タブのテーブル名「生徒」をフォームにドラッグすると、生徒テーブルのフィールド名を項目とする表形式の「データグリッドビュー」が生成する。またフォームの上部には、データの移動や保存、削除などを操作するためのメニューバーのような「バイディングナビゲーター」もできる。それ以外にもフォーム上の形には現れないが、SQL Server とデータをやりとりするための概念的なオブジェクト「データセット」や「バインディングソース」、「テーブルアダプター」、「テーブルアダプターマネージャー」、そして「バインディングナビゲーター」が自動的に生成する。これら概念的なオブジェクトはデータを操作するプログラムで使われるが、テーブルのデータに単純に接続するだけのアプリケーションでいいなら、特に詳細を知る必要はない。

このままではテーブルのフィールドが一覧できないので、フォームとデータグリッドビューを横に大きくし、フィールドの幅を整えるなどの調整をする。

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<fig.16 : デザインビューでフォームとデータグリッドビューの大きさ、フィールドの幅を調節する>

ビルドしてアプリケーションを実行すると、SQL Server からデータを取得し、データグリッドビューに表示される。

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<fig.17 : ビルドしてアプリケーションを実行する>

このように手順を説明すると手間がかかるように見えてしまうが、実際はウィザードを画面にしたがって進めるだけなので拍子抜けするほど簡単だ。これまでデータベースアプリケーションの作成に苦戦した人には、目から鱗が落ちる開発プロセスだろう。

簡単な Windows Form アプリケーションは作ることができるが、データベース接続は難しい、と思って諦めていた人には絶好のチャンスが訪れた。そう思って、ぜひ Visual Studio 2013 と SQL Server を使ってデータベースアプリケーションのプログラミングにチャレンジしてしてほしい。

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Microsoft Visual Studio LightSwitch 2011を使ってみた – テンプレートとウィザードにより簡単にSQL Serverなどのデータベースと連携する業務アプリケーションを作ることができる

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Microsoft Visual Studio LightSwitchのページには「Microsoft Visual Studio LightSwitch は、テンプレートなど使って素早く簡単に業務アプリケーションを作成し、デスクトップやクラウドに展開できる簡易開発ツールです。」とある。Visual Studioはたいへん使いやすい開発ツールであり、書店にいくと初心者向けの解説書がたくさんある。どの本もわかりやすく、C#プログラミングを独習する環境は整っている。しかしほとんどの初心者向けの解説書では、Windows Formをつくりアプリケーションの中でデータを処理することは説明されているが、データベースに接続するアプリケーションを作ろうと思えば敷居がぐっと高くなる。それには「データベース接続アプリケーション開発入門」といった別の解説書があるくらいだ。

いまどきデータ処理を行うとき、SQL Serverなどのデータベース連携抜きに業務アプリケーションは考えられないだろう。データベースに連携しなくてよいなら、ExcelやAccessなどを使えばいいはずだ。いかにデータベース連携アプリケーションを簡単に作ることができるか、その解答が、このMicrosoft Visual Studio LightSwitchだ。

少し使ってみればわかるが、データベースにテーブルさえ作っておけば、Visual Studio LightSwitchではウィザードによってあっというまにデータベース連携のフォームを作ることができる。デフォルトで用意されているテンプレートは、データを閲覧するための「一覧および詳細画面」、「データ検索画面」、データを編集するための「詳細画面」、エクセルのような表の形で編集できる「編集可能グリッド画面、そして新規データを入力するための「新規データ画面」だ。

データに対して処理をしたいとき、デザイン画面からドロップダウンリストで「生徒_Inserted」や「生徒名_Changed」といったメソッドを追加でき、そこに「合計点数 = 中間考査点 + 期末考査点」や「result = 中間考査 + 期末考査」といった式を書くことで演算値を得ることができる。直観的でわかりやすい。

学校で使うなら、欠席時間数、中間考査と期末考査の素点、平常点、などを入力し、評価点を定期考査6割、平常点4割で集計し、ランク付けして10段階評価と5段階評定を自動的に計算する、欠席時間数が所定の時間をオーバーしたら評価は出さない、といったフォームを簡単に作ることができる。またデータをSQL Serverに連携しておけば、入力結果はSQL Serverにストアされる。

Microsoft Visual Studio LightSwitchは全機能を持った評価版を90日間試すことができる。また驚くべきことにアカデミック版なら、今Amazonで調べると4,109円である。Microsoft Visual Studio LightSwitch、まさに学校の教員むけの開発ツールだという印象だ。成績処理などのシステムを改善しようと思っているなら、ぜひこのMicrosoft Visual Studio LightSwitchを使ってみることをお奨めする。