ホチキス先生の「プログラマーと呼ばれたい」

InfoPath & SQL Server !

Posts Tagged ‘Raspberry Pi

IoT開発のためのマイコンボードについて考える – その必要な特性は何か – Raspberry Pi と Arduino

leave a comment »

現在、様々なマイコンボードが開発され生産、販売されており、それらは様々な用途に利用されているが、IoT 開発におけるマイコンボードに必要な特性は何だろう。

どこかに統計データがあるかもしれないが、現時点、2017年12月25日において、俺の日常的な感覚からすれば世界で最も利用されているマイコンボードは Raspberry Pi と Arduino だ。

Raspberry Pi の特徴は高性能であるということに尽きる。Raspberry Pi に最適化された OS Raspbianをインストールしてキーボードとモニタを繋げば普通の Linux PC として機能する。高機能であることの裏返しとして、OS をインストールしなければならない手間と価格が高いデメリットがある。たとえば Amazon で Raspberry Pi 3 Model B V1.2 国内正規代理店品の価格は 5,578 円だ。もうひとつ、Raspberry Pi の使いにくさとして A/D コンバータを持っていないことがある。アナログセンサを Raspberry Pi で使うには A/D コンバータを別途取り付けなければならない。ただし I2C などディジタル通信によるセンサも充実してきたので、これからはアナログ入力処理の必要は少なくなるかもしれない。ただマイコンボードや制御の学習のためにはアナログ入力処理ができたほうがいいだろう。

Arduino の特徴はオープンソースハードウエアであることだろう。回路設計が公開されており、だれでも電子部品を組み合わせて同じものを作ることができる。このために中国製を中心とする膨大なクローンが市場にあふれている。現在 Arduino を代表するモデル Arduino UNO R3 は Amazon で 999 円で手に入る。中国系のサイトでは 300 円だ。また互換品も多い。小型で Wi-Fi モジュールを搭載した WeMos D1 mini は俺のお気に入りだが、中国系サイトで 310 円から 350 円くらいだ。さらに Arduino UNO R3 は D/A コンバータを搭載しておりアナログ入力を処理できる。

データ処理はクラウドで行う時代になり、マイコンボードでは高度な処理を必要としない。したがって IoT でのマイコンボードの役割は、センサからデータを受け取りインターネットに送信することになるだろう。そのためにはセンサの値を読む I/O とともに、ネットワーク通信機能が必須になる。現時点では Wi-Fi が扱いやすいだろう。安定して動作すること、安価であることも重要だ。できるだけ多くのセンサを設置し、継続して大量のデータを収集することがビッグデータの時代には必要だ。壊れやすかったり単価が高ければ数多く設置することが難しい。そのためには高機能であることよりもシンプルな設計が望ましい。

もしマイコンボードにデータベースの機能を持たせたり、Web サービスなど高度な役割を持たせたいなら Raspberry Pi だろう。しかし単純にデータ収集を行うためなら Arduino だろう。ただ Arduino では通信処理において実装が難しいものもある。今一歩 Arduino が進化し、CPU や ストレージなどの機能が高くなれば IoT における主役として確固たる位置につけるはずだ。それを期待している。

2017年7月18日

松本 吉生(まつもとよしお)
Microsoft MVP Data Platform

1961年京都に生まれ、神戸で幼少期を過ごす。大学で応用化学を学んだのち、理科教諭として高等学校に勤務する。教育の情報化が進む中で校内ネットワークの構築運用に従事し、兵庫県立明石高等学校で文部科学省の「光ファイバー網による学校ネットワーク活用方法研究開発事業」に携わる。兵庫県立西宮香風高等学校では多部制単位制の複雑な教育システムを管理する学籍管理データベースシステムをSQL ServerとInfoPath、AccessなどのOfficeソフトウエアによるOBA開発で構築・運用する。現在は兵庫県立神戸工業高等学校でC#プログラミング、IoTなどのコンピュータ教育を行う。2004年からマイクロソフトMVP(Microsoft Most Valuable Professional)を受賞し、現在14回目の連続受賞。2016年にマイクロソフト認定教育者(Microsoft Innovative Educator Experts : MIEE)を受賞。

広告

Orange Pi One を買った

leave a comment »

マイコンボードの世界が熱い。とりわけ現在のトレンドは、Raspberry Pi をモデルにしたものだろう。そのうち、最も面白そうなものは、この Orange Pi だ。

P1470774_mid_640_480

パッケージは簡素だが品のあるものだ。パッケージの中には Orange Pi One 本体と簡潔な一枚のプリントが入っている。

P1470776_mid_640_480

P1470791_edit_mid_640_480

この小さなサイズで、スペックは次の通り。

CPU H3 Quad-core Cortex-A7 H.265/HEVC 4K
GPU Mali400MP2 GPU @600MHz Supports OpenGL ES 2.0
Memory (SDRAM) 512MB DDR3 (shared with GPU)
Onboard Storage TF card (Max. 64GB) / MMC card slot
Onboard Network 10/100M Ethernet RJ45
Video Input A CSI input connector Camera
Video Outputs Supports HDMI output with HDCP
Power Source DC input can supply power, but USB OTG input don’t supply power
USB 2.0 Ports Only One USB 2.0 HOST, one USB 2.0 OTG
Buttons Power Button(SW4)
Low-level peripherals 40 Pins Header,compatible with Raspberry Pi B+
LED Power led & Status led
Supported OS Android Ubuntu, Debian, Rasberry Pi Image
Product size 69 mm × 48mm
Weight 36g

オンボードでイーサネットのネットワークコネクタを装備し、HDMI 出力インタフェースもある。

Orange Pi は中国の Shenzhen Xunlong Software CO., Limited の製品だ。

Written by Yoshio Matsumoto

2017年4月8日 at 9:22 PM

日経ソフトウエア 2014年7月号 – これがわかれば脱初心者 キーワードで学ぶプログラミング上達法30(書評)

leave a comment »

IMG_9198_mid_640_480

巻頭に特別レポート「PS Vitaで動くゲームを手軽に作れる! Unity for PSM パブリックプレビュー版が登場」がある。従来はPSM用のゲームはPSM SDKを使っていたが、米ユニティ・テクノロジーズのUnity統合開発ツールをPSM開発環境として使える「Unity for PlayStation Mobile」のパブリックプレビュー版が公開され、無料で使うことができることを紹介している。レポートは見開き2ページの簡単なものだが、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンが公開した3Dキャラクター「ユニティちゃん」をPS Vitaで動かすこと、横スクロール型の簡単なゲームを作ることをやっている。UnityはC#、JavaScript、Booによる開発に対応しており、この記事ではC#を使ったスクリプトが参考として示されている。

連載ハードウエア入門塾「ラスベリーパイで遊ぼう」は注目の記事で、今回と次回の2回に分けて「携帯ゲームを作る」というテーマになっている。ここでいう携帯ゲームは、ラズベリーパイをPCやディスプレイから切り離し、操作スイッチを付け、モバイルバッテリーで駆動しドットマトリックスLEDで画面表示をするというもので、いわばゲームウォッチのようなマシンに仕上げるというものだ。ドットマトリックスLEDは5×7ドットのものでしかないので凝った表示はできないだろうが、LEDを使う手法がわかれば応用は簡単だろう。また開発手法としてPCからネットワーク経由でSSH接続することにしており、ネットワークの設定やSSHクライアントとの通信方法などが説明されている。リモート接続の場合はLeafpadが使えないので、ラズベリーパイ内臓のnanoテキストエディタを使う方法が示されている。テストプログラムは日本最初のテレビ放送実験で使われた、カタカナの「イ」の字を表示するものだ。著者のセンスがうかがえる。

さて特集1「これがわかれば脱初心者 キーワードで学ぶプログラミング上達法30」だが、ノウハウ記事として書かれたものだと思うが読み物としてさらっと読んでも面白い。たとえわかっていることでも巧い例えで説明されると「なるほど」と膝を打つだろう。「非同期処理とは、ある処理の実行中に別の処理を止めないという意味です。」という説明などは「うまいな」と思う。

特集2「最新!SQL Server 2014で知る今どきデータベース活用法 インストールから『インメモリー』高速化まで」もいい記事だ。Introduction「データベースって何?どうやって使うもの?」では、そもそもデータベースとは何なのか、からSQL Serverのエディションの違いなど基本的なことを説明している。Part1「Visual Basic/C#でSQL Server 2014を使ってみよう」ではSQL Serverと開発ツールVisial Studio Expressのインストール方法、SQL Serverの起動や設定方法、テーブルの作成などが示されている。とりわけ対応するSQL Serverのバージョン違いや更新プログラムによってインストールがうまくいかない場合の対処方法などが説明されているのでたいへん役に立つ。Part2「2014の新機能『インメモリーOLTP』と『遅延持続性トランザクション』を試す」ではSQL Server Evaluationエディションをインストールし、テスト用のテーブルとストアドプロシージャを作成する。テーブルは「メモリー最適化」テーブルとし、ストアドプロシージャは「ネイティブコンパイル」する。そして大量のデータを追加するストアドプロシージャを実行して処理時間を比較している。通常のテーブルに通常のストアドプロシージャを実行する場合に比べ、メモリー最適化テーブルにネイティブコンパイルしたストアドプロシージャを実行すると40倍以上の実行速度向上がみられることがレポートされている。また「遅延持続性トランザクション」と「インメモリーOLTP」の使い方や処理速度の比較も説明されている。

特集3「プログラマのおもちゃに最適! 『Sphero』プログラミング入門」は米コロラド州のOrbotix社が2013年に発売したボール型ロボット「Sphero」のプログラミングにについての記事だ。Spheroはボール型のロボットで、スマートフォンからBluetoothで接続しコントロールするようにデザインされている。この記事ではSpheroをコントロールし、Spheroの状態を読み取るスマホアプリを作成することと、パソコンでBluetooth接続してコントロールするプログラミング、そしてLeap MotionのジェスチャーでSpheroをコントロールする方法が説明されている。SpheroはAmazonなどで1万4千円程度で購入できるそうであり、ロボット実習のエントリーモデルとしてたいへん興味深い。

笹川賢一氏による特別レポート「Lisp処理系自作奮闘記」も興味をそそられる。6ページという短い記事だが、言語を作るということが体験できる貴重な記事だ。筆者はこのレポートの末尾に「『言語処理系を使える』ということと『言語処理系を作れる』ということには大きな隔たり、大きな飛躍があります。この記事で、言語処理系を作る面白さ、難しさ、困難を乗り越えた時の達成感の一部でも、お伝えできていれば望外の喜びです。」と書いている。今後も類似の記事が掲載されることを期待している。

Microsof MVPの薬師寺国安氏の「Google Web API活用入門」は連載第2回目。今回は「分類やキーワードで検索し、Googleマップ上に施設を表示」するプログラミングだ。サンプルコードは地図上の半径1キロメートル内の銀行の位置を示すプログラミングを示している。応用次第で様々な活用場面が広がりそうだ。

また「楽しんで学ぶ Java入門教室」が始まった。初心者向けに丁寧に解説されているので、Javaをこれから始めようと思う人にはうってつけの記事だ。「HTML5でゲームを作ろう」は連載第8回。今回は「箱入り娘パズルを作る」がテーマだ。これも面白い。

IMG_9199_small_320_240

付録の冊子は「Javaやりたいこと逆引き事典」だ。

日経ソフトウエア 2014年6月号 – 現代プログラマの必須知識 HTML5&JavaScript徹底攻略(書評)

leave a comment »

IMG_8818_mid_640_480

特別レポートの記事が4つあるが、そのうち巻頭で紹介されている「ヘッドマウントディスプレイ戦争勃発!新型Oculus Rift vs Project Morpheus」には大きな関心を持った。これは1988年に第一回が開催されてから米国で毎年行われる「Game Developers Conference、通称GDCのレポートだ。ここで米Oculus VRより新型ヘッドマウントディスプレイOculus Rift Development Kit 2が正式に発表された。また日本のソニー・コンピュータエンタテインメントも新型ヘッドマウントディスプレイ、Project Morpheusを発表し、デモを行った。この記事ではGDCで展示された実機やデモを体験している写真も交えて、わかりやすくこれらを紹介している。ヘッドマウントディスプレイは考え方としては昔からあるが、なかなか実現だれなかったデバイスだが、これらの発表により開発が加速化するかもしれない。とても興味深い。

特集1は「HTML5&Java Script徹底攻略」でPart1から4に分かれて36ページの紙面が割かれている。Part1は「HTML5時代のJavaScript入門」で初心者にわかりやすくJavaScriptを説明している。この説明の中で「JavaScriptの関数は、クラスとして利用することもできます」、「正確にはJavaScriptにはクラスという概念はありませんが、クラスを想定することでJavaScriptのオブジェクト指向を理解しやすくなります」という記述がある。これにははっとさせられた。今までオブジェクト指向を何か特別な考え方と思い込み、なかなか理解することが難しかったという経験があるが、よく考えれば関数であるかオブジェクトであるかはその分類に意味があるわけではなく、要は機能の説明として「関数」や「オブジェクト」という言葉を使っているのだ、と気づかされた。多くのサンプルスクリプトで説明がされているが、たいへんわかりやすく面白い。良い記事だ。Part2は「おすすめJavaScriptライブラリ」で、資料的な意味がある。

特集2の「スマホ向けOS『Firefox OS』とHTML5によるハードウエア操作」も面白い。米Mozillaが中心となって開発しているスマホ向けのプラットフォーム「Firefox OS」の解説だ。すべてのアプリをHTML5で記述することができる仕組みと、それがなぜ注目されているのかがよくわかる。Part4は「HTML5セキュリティ入門」で、実際に開発する場合には必要な知識がまとめられている。

また今月から新連載がはじまった「実践!最新Androidプログラミング」も注目だ。いままで興味はあっても手を出せなかったAndroidアプリのプログラミングが、毎月少しずつ連載で学ぶことができる。プログラミングは書籍やWebを参考にして勉強することもできるが、雑誌の連載はタイムリーに最新の環境で、かつ実践的に学ぶことができる。変化の激しいこの時代に書籍の情報は最新でない場合が多く、Webの情報は部分的でまとまっていないことが多い。雑誌の連載は、最新情報を体系的に学ぶ最適の方法だと思う。

もうひとつの新しい連載は「便利なWebサイトを手軽に作成 Google Yahoo Web API 活用入門」だ。これは私の友人でもあるMicrosoft MVPの薬師寺国安さんが執筆されている。薬師寺さんには多くの著書があるが、どれも実践的でわかりやすく、初心者が段階的に学べるように丁寧に書かれており、この連載も大いに注目したい。今回は第1回で、「Googleマップを埋め込んでマーカー表示させる」が取り上げられている。

最後に紹介したいのは、ずっと連載を追いかけている「ハードウエア入門塾 ラズベリーパイで遊ぼう」だ。今回は連載第3回、「カメラとレーザーを使った監視装置を作る」だ。カメラモジュールはラズベリーパイ純正、米OmniVision Technologies社のCMOSイメージセンサーOV5647を使い、レーザーは赤色レーザー発光モジュールLM-101-A2、光センサーとしてフォトトランジスタNJL7502Lを使っている。

IMG_8819_mid_640_480

付録は「すぐわかる、すぐ使える プログラミングの便利帳10冊」で、CDに過去の特別付録から9つの冊子をPDFにしたものと新規書き下ろしの1冊の10冊が収められている。新規書き下ろしは「無償の開発ツールでだれでも作れる Androidアプリ開発の事始め」、付録冊子からは「イケてるユーザーインターフェースを作ろう Android UIパーツ活用ガイド」、「ベテラン講師の新人研修をバーチャル体験 5日でJavaがわかる本」、「何も知らない新入社員を一緒にPHPをマスター ボクのPHP奮闘記」、「入門から応用まで、サンプルコードで学習できる Visual C#やりたいこと逆引き事典」、「タグやプロパティの使い方が実例でわかる HTML5&CSS3クイックリファレンス」、「Webをカッコよくするライブラリを使いこなそう JavaScriptライブラリ活用レシピ集」、「目的別に必要なコマンドが探せる Windows/Mac両対応コマンド大事典」、「マクロで業務を効率化 Excel VBAプログラミング事典」、「今さら聞けない基礎用語をじっくり解説 読むプログラミング用語辞典」だ。CDはプラケースに入っていて、このまま本棚に立てておけるから便利だ。

日経ソフトウエア 2014年5月号 – プログラミングは学ぶより作れ! 実技優先 C言語入門(書評)

leave a comment »

IMG_8366_mid_640

特集1「プログラミングは学ぶより作れ! 実技優先C言語入門」は28ページの特集で、前半が「ソフトエア開発の概要」、「開発ツールの準備」、「コマンドプロンプトを使いこなす」、「本、ソフト、ヘルプ、検索で情報収集」となっており、プログラミングのガイダンス的な内容だ。しかしここにはある程度プログラミングができる人にも参考になることがたくさん書かれている。実際にプログラミングを始める前に、何を作るか、どう作るかなどの考え方や、ある程度できるようになった次に壁にぶつかったときのこと、などだ。後半は「『作る』は簡単ではないが楽しい」として、実際にあるプログラムをステップ・バイ・ステップで作っていく。この過程では、仕様の決定からテスト、ユーザーの誤入力対策、テストデータの作り方など、ひとつのプログラムを完成させる過程が丁寧に説明されている。もちろん、この後半部分は、実際に自分でやりながら読むのが正しいだろう。

特集2「今年ブレークする4言語」ではMicrosoftのTypeScript、GoogleのGo言語、そしてScalaとRuby2.1が紹介されている。この記事では、これらの言語の特徴を実際のコードを示しながら解説している。もちろんこの記事だけでコードを書けるようにはなりそうにないが、各言語の特徴は簡潔にまとめられておりわかりやすい。ここで紹介されている4つの言語では、やはりMicrosoftのTypeScriptとGoogleのGo言語に強く興味を引かれた。

「すぐにでも自分でやってみたい」と思わせる秀逸な記事が、特集3の「Unityで弾幕系シューティングゲームを作ろう」だ。Unityはもともと3Dゲームを作るための開発ツールだが、2013年11月にリリースされた新バージョン「Unity 4.3」には2Dゲームを作る機能が搭載された。筆者が「3次元への苦手意識からUnityに手を出さなかった人も多いでしょう」「2次元のゲームであればハードルは一気に下がります」と言うように確かに3Dゲームを作るには、たとえ開発ツールがどんなに優秀でも難しいだろうが2次元なら何かしらのゲームは作れそうな気がする。記事では「スプライト」や「コライダー2D」といったゲーム製作上の概念を説明し、実際にシューティングゲームを作る過程が説明される。これを読んでいて、シューティングゲームを作るのもいいが、パズルゲームを作るのも面白そうだと思わせられた。

特別レポート「Googleの新デバイスを試す Chromecastでアプリとテレビを連携」も面白かった。パソコンやゲームマシンがテレビの機能を取り込み、テレビはそれを迎え撃つ、スマホとタブレットが参戦を挑む、といった映像メディアをめぐるデバイス戦争ともいうべき状況が生まれているが、そこでGoogleが発表したドングル型のデバイスChromecastだ。これがどのような仕組みで機能し、アプリ製作者としてはどのような可能性があるかが示されている。これも面白い。

そして連載2回目「ハードウエア入門塾 ラズベリーパーで遊ぼう」だ。この第二回では「スイッチを接続してWebアプリと連動させる」が課題で、ラズベリーパイにスイッチをつけて入力とし、ラズベリーパイにWebサービスを動かしてスイッチの押された回数をWebでネットワークから参照する、といういきなり実用的なものとなった。この回を読めば、温度センサや距離センサなど様々なセンサをラズベリーパイにとりつけ、取得値をWebサービスで公開するという応用ができるだろう。この連載はたいへん興味深い。要注目だ。

IMG_8367_mid_640

付録の冊子は「これで始める これで教える HTML超入門」だ。内容的にはHTMLのタグなど基本的な説明で、「小中学生向けのプログラミング塾創設者が徹底的にわかりやすく解説」とあるように、初心者向けのものだ。しかし、最近よくあるマンガによる解説といったものではなく、しっかりテキストで読ませる内容だ。

日経ソフトウエア 2014年4月号 -2014年の新定番を総ざらい 10大言語入門 これ1冊で丸ごと理解

leave a comment »

IMG_8372_mid_640_480

日経ソフトウエア2014年4月号を書店で見たとき、やはり最も興味を引かれたのは特集の「10大言語入門」だった。実際に読んでみて、この記事はもちろん面白く役に立ったが、それ以上に良かったのは特集3の「4月9日で終了 XPサポート切れ直前対策 プログラマが注意すべき点を徹底解説」だった。この記事はMicrosoft MVPを長年受賞しておられる川俣晶さんと日経ソフトウエアの記者安藤正芳さんによって書かれている。

この「XPサポート切れ直前対策」の記事の特徴は、単にXPを使い続けるとセキュリティ的に問題があるとか、新しいマシンに切り替えるにはどうするかや使うならネットワークから切り離しましょうといった運用のノウハウではなく、サブタイトルにあるように「プログラマが注意すべき点を徹底解説」というところにある。具体的にはXPで運用している古いアプリケーションを作り直す場合に、フォルダのアクセス権の対策やOSのバージョン違いの利用方法、APIの互換性、32ビット版と64ビット版の違い、古いライブラリなど、技術的な問題点について解説対応策が示されている。

またこの記事は、長年Windowsプログラミングを重ねてこられた筆者ならではの視点で、Windows Vistaで導入されたUACについての解説や、なぜXPのアプリは管理者権限で動くのかという点についての解説、ARM版のWindowsへの対応など、プログラマでなくとも役に立つ知識が含まれているところにも特徴がある。少ない紙面でこれだけのまとまった情報が凝縮されていることに脱帽といえよう。

さて、特集1「10大言語入門」は46ページが割かれた充実した特集で、Java、JavaScript、HTML5、C#、C言語、Objective-C、PHP、Excel VBA、D言語、Haskellについて概要と特徴がまとめられている。この記事を読んで感じたのは、Javaがプログラミングの世界に大きく影響を与えていることと、オブジェクト志向から関数型言語への進化がおきつつあるということだ。

その他の記事では、今月から連載が始まった「新連載 ハードウエア入門塾 ラズベリーパイで遊ぼう」がいい。ラズベリーパイは評判の高いマイコン、というより超小型のコンピュータだが、ネットなどで断片的な記事があるものの、まとまった製作記事のようなものがなく取り掛かるきっかけがつかめなかった。この記事では連載で継続してまとまった記事が得られそうなので、これを機会に一台手に入れて自分でやってみようと思う。毎月が楽しみだ。

日経ソフトウエア 2014年4月号 -2014年の新定番を総ざらい 10大言語入門 これ1冊で丸ごと理解(書評)

leave a comment »

IMG_8372_mid_640_480

日経ソフトウエア2014年4月号を書店で見たとき、やはり最も興味を引かれたのは特集の「10大言語入門」だった。実際に読んでみて、この記事はもちろん面白く役に立ったが、それ以上に良かったのは特集3の「4月9日で終了 XPサポート切れ直前対策 プログラマが注意すべき点を徹底解説」だった。この記事はMicrosoft MVPを長年受賞しておられる川俣晶さんと日経ソフトウエアの記者安藤正芳さんによって書かれている。

この「XPサポート切れ直前対策」の記事の特徴は、単にXPを使い続けるとセキュリティ的に問題があるとか、新しいマシンに切り替えるにはどうするかや使うならネットワークから切り離しましょうといった運用のノウハウではなく、サブタイトルにあるように「プログラマが注意すべき点を徹底解説」というところにある。具体的にはXPで運用している古いアプリケーションを作り直す場合に、フォルダのアクセス権の対策やOSのバージョン違いの利用方法、APIの互換性、32ビット版と64ビット版の違い、古いライブラリなど、技術的な問題点について解説と対応策が示されている。

またこの記事は、長年Windowsプログラミングを重ねてこられた筆者ならではの視点で、Windows Vistaで導入されたUACについての解説や、なぜXPのアプリは管理者権限で動くのかという点についての解説、ARM版のWindowsへの対応など、プログラマでなくとも役に立つ知識が含まれているところにも特徴がある。少ない紙面でこれだけのまとまった情報が凝縮されていることに脱帽といえよう。

さて、特集1「10大言語入門」は46ページが割かれた充実した特集で、Java、JavaScript、HTML5、C#、C言語、Objective-C、PHP、Excel VBA、D言語、Haskellについて概要と特徴がまとめられている。この記事を読んで感じたのは、Javaがプログラミングの世界に大きく影響を与えていることと、オブジェクト志向から関数型言語への進化がおきつつあるということだ。

そして前月から続く連載の2回目で、Microsoft MVPのきぬあさ氏による「Office用アプリ開発入門」にも注目だ。Office用アプリはWordやExccelに自作のアプリを埋め込むことができる新しい技術だ。このような新しい概念を持つ技術は、実際に使ってみないとどのような効果が得られるか分かりにくいものだ。このOffice用アプリは、VBAに続き業務ユーザーの業務改善に役立つものになるだろう。開発者よりも業務システムの運用者が読むべき記事といえるだろう。今回は連載の第2回で、Office用アプリを作るための「マニフェストファイル」の作り方とアプリ配布のための共有フォルダやWebサーバーの設定が詳しく説明され、簡単なOfficeアプリを作成して配布、適用までの流れが理解できるようになっている。

付録の冊子は「基礎からわかるExcel VBA実用Q&A150」これはExcelの大家で10年以上の長年にわたってMicrosoft MVPを受賞しておられる田中亨氏によるものだ。田中氏はExcelやVBAに関して「スパテク」など高度な内容の著書があり、ご自身でExcelセミナーを実施、そして「実践ワークシート協会」の代表理事を務められ、このような初心者向けの冊子を書くには物足りなかったのではないかと想像するが、しかし、骨の髄までExcelを知り尽くした田中氏の、勘所を押さえた簡潔でわかりやすい説明は、初心者から中級者まで役に立つ冊子といえよう。

IMG_8375_small_320

その他の記事では、今月から連載が始まった「新連載 ハードウエア入門塾 ラズベリーパイで遊ぼう」がいい。ラズベリーパイは評判の高いマイコン、というより超小型のコンピュータだが、ネットなどで断片的な記事があるものの、まとまった製作記事のようなものがなく取り掛かるきっかけがつかめなかった。この記事では連載で継続してまとまった記事が得られそうなので、これを機会に一台手に入れて自分でやってみようと思う。毎月が楽しみだ。